4回目となる冬美ちゃんとあやちゃんの二人座長公演。
毎回楽しみな「麗しのショータイム」
見所はお揃いの衣装や二人で選ぶ曲やお互いの持ち歌チェンジや自然な会話や・・・まぁ、全部ということ。
お芝居が悲しい内容なだけに、ショーでの豪華さに期待が膨らむ。
一枚目の緞帳が上がり、ミラーボールが明治座にこれから始まる豪華なステージを予感させる。
2枚目の緞帳があがると、ステージ後方の階段の上に二人の姿。
あやちゃんは黒の着物に、冬美ちゃんは白の着物。
階段を下りながら歌うのは「人生一路」
客席を見渡しながら、♪一度決めたら 二度とは変えぬ これが自分の生きる道 泣くな迷うな 苦しみ抜いて 人は望みを はたすのさ♪
難しい歌でも息はぴったり。二人の声があわさり、ハードなファンじゃない人はどちらの声かわからないほどぴったりと同じ歌い方。
二人の満面の笑顔とステージ上で輝く美しさで心が「幸せ」いっぱいになる。
♪胸に根性の 炎を抱いて 決めたこの道 まっしぐら 明日にかけよう 人生一路 花は苦労の 風に咲け♪
美空ひばりさんが歌うのとはまた違った意味に聞こえてくる歌詞。
二人で。とは言わずとも、同じ気持ちで舞台に立つ25年のキャリアをお互いに持つ歌手の自信と安定感が伝わってくる。
二人で何度も考えて決めたという選曲に曲順。一曲目をお互いの持ち歌ではなくこの「人生一路」に選んだことが、今の二人らしいと思う。
曲が終わると「ふゆ~みちゃん!」「あやちゃ~~~ん!」コールが連日かけられる。
冬美ちゃんのコールが多ければ、そのあとにあやちゃんコールが続き、あやちゃんコールが多ければそのあとに冬美ちゃんコールが続く。
大抵は冬美ちゃんが「ありがとうございます。」のあとに、あやちゃんが「平等に・・・ありがとうございます」と続く。
冬美ちゃん「平日の(休日の)お忙しいところを、ありがとうございます」
「私が坂本冬美でございます(笑)」
あやちゃん「藤あや子でございます。」
冬美ちゃん「まずはお芝居を観ていただいたわけなんですけれども。おさんとおしの。私がおさんで」
あやちゃん「私がおしの」
冬美ちゃん「私が演じましたおさんはなんと17歳!」
冬美ちゃん「なんだか客席が笑っていますが・・・一階のお客様は少々無理があったかもしれませんが、お二階、三階のお客様には17歳に見えたのではないかと・・・」
客席「見えたよ~!きれいだったよ~!etc」
冬美ちゃん「なんだか投げやりに言っていただきまして(笑)ありがとうございます。そしてあやちゃん演じるおしのが」
あやちゃん「21歳(笑)」
冬美ちゃん「ちょっと聞いたんですけど、その当時の17歳は娘盛り♪そして21才は・・・行き遅れだったんですって(笑)」
あやちゃん「あら。行き遅れって・・・冬美ちゃんにそんなこと言われるなんて・・・いいの?あなた」
冬美ちゃん「すいません。私が行き遅れでした・・・って、私生活のことじゃない。(笑)」
冬美ちゃん「それはそうと、あのシーン、凄いですね。佳那さん演じるお勝さんとの乱闘シーン。」
あやちゃん「そうなのよ。毎日佳那さんの目が怖いの!舞台を下りるととってもチャーミングでやさしい方なんですけど・・・さっすが女優さんね!」
冬美ちゃん「まぁ、あやちゃんだってすごいじゃないの。女優さん顔負けの演技で・・・」
あやちゃん「そんなことはないんですけど・・・あれ?冬美ちゃんはその間何してた?出番じゃなかったっけ?」
冬美ちゃん「ひどい!ちゃんと地味にあっ、うっ、って演技してたんだから。目立たないように(笑)」
冬美ちゃん「お芝居ではシリアスな内容が続きましたが、歌では楽しくお送りしていきたいと思います。」
あやちゃん「まずはお互いの曲を皆様の手拍子を頂きながら歌いたいと思います。祝い酒から・・・」
冬美ちゃんが1コーラス祝い酒を歌います。
花道に向かい、せり上がりの場所まで行くと歌いながらでも2階、3階で乗り出しているお客さんがいると
「お二階のおかあさん!落ちないでね!!あぶないですよ!」
あやちゃんは歌いませんが、お酌する振り付けも一緒にしながら逆方向のお客様にたくさん手を振ってくれます。
次はあやちゃんの「こころ酒」
♪呑みほしまっしょか 呑みほしまっしょか~ こ~こ~ろ~ざぁ~~けぇ~~♪
歌い終わると太鼓が上手から登場。
冬美ちゃん「今日はあや子さんが太鼓を叩いてくれるんですね。」
あやちゃん「うんうん(大きくうなづく)」
このときのあやちゃんがかわいいんだよなぁ・・・
いろんなバージョンがありましたが、バチを持って、プーっって手にツバをかける振りをしたり、着物の足元を広げてみたり、首をかしげてみたり・・・
ドドーン!!とはいかずに、フチを叩いたり、お祭り囃子みたいなフレーズを叩いたり・・・後半はけっこうドコドコ叩いてから崩れ落ちるのが定番化したような・・・
いずれにせよちゃんと叩けません。
毎回、客席よりも冬美ちゃんにバカウケ。
冬美姉さん「はいはい。疲れちゃったのね。あや子さん、太鼓は似合わないですから休んでいてください。お気持ちだけいただきます。」
あやちゃんはがっくりしたり、うんうん。とうなずいたり、腕がしびれたというジェスチャーをしたり、このリアクションも面白い!
気を取り直して冬美ちゃんがプーー!プーー!ってしてから「ハッ!!」っと気合いを入れて、ドドーーン!!!
一叩きしただけで、客席は毎回拍手喝采!!!
気持ちいい~♪♪
いつものフレーズを得意顔で叩く間に拍手の波が何度も押し寄せます。あぁ。姉さんったらかっこいい♪♪
最後はあやちゃんの「にっぽんいち!!」という掛け声で決まります。
本当に日本一ですよ。冬美さんは。うん。かっこいい。おいらたちの自慢の姉さんなんだい!!
で、あばれ太鼓がはじまりますが、いつもの振り付けをあやちゃんも一緒にやります。
冬美ちゃんをチラリ、チラリとカンニングしながら太鼓をたたく振り付け。
1番3番を半分づつにわけっこして歌います。
あやちゃんの男歌は珍しいのではないでしょうか?民謡風に決まっていますが、やはり男らしさでは冬美ちゃんに敵わないので、冬美ちゃんの男らしさが凛々しく決まってアニキ度満点!
続いては「むらさき雨情」
イントロが流れる中、ここも色んなバージョンがありましたが二人の漫才が始まります(笑)
あやちゃん「冬美ちゃん♪女らしく、女らしくね。」
冬美ちゃん「え??あ、はい。女らしくね」
あやちゃん「お母ちゃんも心配してるから、来年こそ嫁にいけるようにね」
冬美ちゃん「来年って・・・今年は諦めたってこと??」
あやちゃん「だって、いないじゃない」
冬美ちゃん「(爆笑)いや、電撃ってのもあるからまだわからないわよ!」
1番を半分こして歌って、間奏になると後ろ向きに大きくしなを作るような振り付けをあやちゃんが冬美ちゃんに指導
あやちゃん「そうそう。もっとゆっくり大きく・・・」
冬美ちゃん「あ。これはちょっと腰にきますねぇ・・・」
あやちゃん「ダメだこりゃ・・・」
2番の歌いだしは冬美ちゃんからなので、ここのトークが面白すぎると冬美ちゃんが笑っちゃって歌えません。
確か、前半の頃は
冬美ちゃん「これで私もお嫁にいけるかしら?」
あやちゃん「バッチリ!」
くらいだったのが、どんどん嫁ネタが広がり、
冬美ちゃん「これでお嫁にいけるかしら?」
あやちゃん「・・・・・わからない」
なんてのもあったような。毎回楽しみな場面。
舞台が暗転して、ステージバックに巨大な桜の枝が降りてきて、冬美ちゃんだけが残り、ピンスポットからの夜桜お七。
今まで、あんなに男らしく、嫁ネタではオチャメにしていた冬美ちゃんがピンスポットの中照らされると・・・・あぁ、いい女♪♪
♪サクラ~ サクラ~♪のところで一気に照明が明るくなったときの華やかさは、一人でいてもさすが大スターの貫禄。
あやふゆから「坂本冬美」に切り替わるこの瞬間もたまらなく好き。
歌の後半は、次にせり上がって来るあやちゃんのために、舞台のかなり前までステップを踏みながら移動してくるのですが、客席と舞台が近いので、仰け反るほど近い!
そして、その美しさたるや、異次元・・・女度MAX!!
「ふゆ~~~みちゃん!!!」
コールで気持ちよく終わると・・・
わかるかなぁ。雪深深の三味線のイントロ。ベンベンベケケン(三味線)~~~~~ピヨ~~~(笛)
後ろ向きでうなじ全開にしたあやちゃんがせり上がってきちゃいます!!!
マジでかぁ~~~~!ここでかぁ~~~~~!!こりゃやばいぞ~~~!!と心の準備よりも早く登場してくる雪深深に撃たれまくり・・・・
♪命が こ~~~~~るぅ~~~~~~~~~~~~~♪
この最後の長さに、「私はきれいですけど、それだけじゃないんです。こんなにキレイで歌も声も素晴らしいって知っていたのかしら。おほほほほ」というあやちゃんの攻撃がとまりません。
「すいませんでした。ちょっと油断してましたが、完全に負けました。申し訳ない・・・」
と何故か魂を抜かれた気分に客席が打ちひしがれたら、やっと一息。ダンサータイム。
男性のダンサーさん(お芝居にも出ていた役者さんと思われる)が7人も出てきて、わっさわっさと踊ります。
今まで起こったあやちゃんや冬美ちゃんのあれこれを頭で整理しつつ、ニヤニヤしつつ、この流れだとドレスで出てきちゃうよね・・・どんなの?どんなの??と新たな期待をしつつ万全の心で二人を待ちます。
階段上の左右からお揃いのシルバーのロングドレスのお二人が、恋の季節を歌いながら登場です。
♪わっすれられないの~ あっのひとがすきよ~~~♪
ひとりひとりもキレイだけど、二人揃ってキレイはもっとキレイ~~~!
お揃いで二人ともこんなキレイって・・・やっぱ、ちょっと考えてもこの二人以外いないですわ。しかも、歌、うまっ!!
ハモってらっしゃる・・・
階段を下りてステージ中央にきたら、冬美ちゃんがあやちゃんをチラりチラりと見ながらステップを合わせてらっしゃる。あらまぁ。かわいいことしちゃってからにぃ・・・・むふふむふむふ。至福の時・・・
歌い終わるのを待って必ず言っちゃうのが
「キレイー!!!!」
これこれ、キレイー!って言いたくて来てるから(笑)キレイな人、大好き。それがダブルでキタ=======!!!だからして。
当たり前のように受け流されることが多い「キレイ!」の掛け声(笑)
最前列で叫んでみたときに冬美ちゃんが「最前列でキレイと言われるとさすがにうれしいですね」って♪♪聞こえてたのね♪(笑)
冬美ちゃん「この衣装はあやちゃんがデザインしてくれました♪」
あやちゃん「このコーナーでは60年代、70年代のヒット曲をお届けしようということで、その年代といえば・・・ザ・ピーナッツさん!ということで、ザ・ピーナッツさんを意識してデザインしてみました」
冬美ちゃん「といっても、前から見ると、坂本冬美・藤あや子ですよね。どうぞ後ろを見てください」
ふたり揃って後ろを向きます。
もう、そのシルエットの美しさったら・・・もちろん前も美しいんですよ。でも、スタイルの良い二人が揃って後ろ向いた姿を見たら、やっぱり叫ばずにはいられない・・・・
「キレイ~~~~!」
冬美ちゃん「後ろを向いたらキレイって・・・」
いやぁ・・・・そういう意味じゃないんだけど・・・でもキレイなんだもん・・・
冬美ちゃん「さぁ、初日からザ・ピーナッツさんに対抗してユニット名を募集しているのですが、どなたかありませんか?」
でお馴染みの名前トークになるわけです。
冬美ちゃんの「却下」が冷たくてどM心をくすぐりました。
「聞き取れないので却下」「二度と言えないので却下」「明日には覚えていられないので却下」「いまいちなので却下」などなど。
ときどき、あやちゃんが「う~~ん。私けっこう気に入ったなぁ」と拾ってくれる敗者復活もあったなぁ・・・
その日一番よい名前がピーチーズとかだったりすると、
冬美ちゃん「では今日はピーチーズでいきますね。ピーチーズがお届けする60年代、70年代メドレー!」と続きます。
恋のフーガでは、おそろいの振り付けが合わないと必ず冬美ちゃんが爆笑。
あやちゃんが間違ってようが、冬美ちゃんが間違ってようが、冬美ちゃんがあやちゃんのほうを見て爆笑し、あやちゃんがすまし顔で続ける様子がこのときだけじゃなくあやふゆの恒例です。
恋の奴隷はあやちゃんが。いつも以上に過剰な女らしい振り付けで歌い、最後の♪あなたごのみの あなたごのみの♪のところで左右のおじさまを狙い撃ちで指差すという面白い技を披露してくれました。
いい女なのに、こうして三枚目ができるのもあやふゆのあやちゃんならではだと思います。こーゆーあやちゃん、好物です(笑)
冬美ちゃん「ちょっと!あやちゃん!今指差されたお父さん、血圧30くらいあがっちゃったんじゃないの??」
あやちゃん「あら??そう??次は冬美ちゃんでまた逢う日まで」
これがまたうまいんだぁ・・・・ってゆっか、なんでドレスで尾崎紀世彦?って疑問はあるんだけど、あまりにも気持ちよく歌っていて、それがうますぎるから仕方ない・・・
今度は恋の雫。
この歌だけ、私は知りませんでしたが、皆さんご存知だったようで・・・なんだかエッチな歌でした。違うかな?あやちゃんが歌ってたからかも・・・
そして最後は冬美ちゃんの星のフラメンコ!!
って、だから、なんで冬美ちゃんが西郷輝彦なんだか・・・
でも、ものすごくハマッててかっこいいから仕方ない(笑)
しかも、客席の手拍子の揃い具合が異常。すごいヒット曲だったんだなぁ。と感心してしまいました。
♪好きなんだけど~ チャチャチャ♪
最後の♪星のフラメンコ~ ♪ からの ♪ お~~~~お~~~~~♪がかっこよすぎて・・・冬美ちゃんのオリジナルかと思ったら、西郷輝彦さんもそう歌われてたんですってねぇ・・・知らんかった。
オレ!!!
夢のレビューが終わり、舞台が暗転。
二胡のソロからの~~~~曼珠沙華!!
「あやちゃ~~~~~ん」
まぁ、叫びたくなるよね・・・あの紅いドレス。黒のシースルー、白い背中、挑むような目。仕方ない。これは仕方ない。
客席の視線を白い肌に釘付けにして歌う気持ちはどんななんだろう・・・いいのかなぁ。こんなサービスしてもらっちゃって・・・。あれ?脚、透けてない?背中だけじゃなくて、脚も見てってこと??ほんとに??いいの??
そんな複雑な思いでチラチラ観察していたのが、階段を脚をクロスにしながら、腰に手を当てて降りてくるポーズで吹っ切れて・・・
見ていいってあや子さんがおっしゃってるみたいよぉ!ほいじゃ、見ちゃうもんねぇ・・・・ごちそうさまです!!
ってな気持ちに変化。
ちょっと前のめりな気持ちで見ていたら、今度は背中を向けたままビシっと歌いはじめて・・・・
二度目の参った。雪深深に引き続き、あや子様には完敗でございます。
すいませんでした・・・(なぜか謝るしかない・・・)
あの堂々たる魅せっぷり、本当にすごい!芸能界広しといえども、この歌唱力でこの魅せっぷりは・・・・藤あや子、あなただけです。すいません。また謝ってしまいます・・・
またもやすっかり負けてしまった気持ちを癒してくれるのは♪♪
清楚な姿の冬美ちゃん♪♪
澄んだ声でゆっくりと心をほぐしてくれます。
冬美ちゃんのバラードでは演歌にはつきものの間奏での拍手がありません。
ときどき起きますが、だいたいはありません。
聞き入っちゃうし、なんだか邪魔しちゃいけない気持ちになっちゃうんだと思います。
最後まで、しっかり聞かせてもらってから、この日、一番の拍手。これが定番。さすがです。
ピーヒャラピーヒャラ・・・・・祭囃子からのぉ!!!
「あや子のお国自慢だよ ~がんばろな東北バージョン~」だぁ!!!
さぁ、祭りだ祭りだ盛り上がるぞぉ!!!!
花道から白地にむらさき蝶の振袖でせり上がってきたあやちゃんは、さっきの妖艶さはどこかに置いてきたみたいな笑顔!!大きな目で客席ひとりひとりに同意を求めるように、東北を歌い上げて会場を盛り上げて・・・一気に背中に汗が噴出します!
♪がんばろな がんばろな 東北魂 忘れないでね~♪
舞台を走り回るあやちゃんは、何度も同じように毎日歌っているとは思えない。毎日今日が初めてで最後。っていう気合いの入りよう。この歌だからでしょう。そんな気持ちが、本当に毎日伝わってきて・・・ずっと、この気持ちでいるんだなぁ。あやちゃん。がんばろな!!にっぽ~~~~ん!!!!って思います。
すっかりあやちゃんワールドで楽しんでいると、暗転してからの大好物!!!!
「アジアの海賊」だぁ!!!!
ダンサーも出てきてよさこいソーラン風に盛り上げてくれるから上がりきったテンションの持って行き場が見つからないくらいのアドレナリン量。大放出!助けてくだせぇ・・・
階段を駆け下りてくる冬美ちゃんのかっこいいことったらもう♪♪
この顔が一番好き!この髪型が一番好き!この人が一番好き♪この瞬間のために生きている♪あぁ、幸せ♪
ときどきヨイヤッサーのタイミングを間違えたり、後半はあまりにも盛り上がるので、花道脇あたりのおじさんをピンポイントで煽ったり、なんだか冬美様も楽しそう♪おいらもとっても楽しいのだ♪♪
若いからとか年取っているからとか関係なく、楽しいものは楽しいし、魂が熱くなるものは熱くなると思うんですよねぇ。
ロックだから、演歌だからって、やっぱり関係ない。
冬美ちゃんだから、かっこいいし、冬美ちゃんだから表現できる歌。それがアジアの海賊なんだと思います。あぁ。坂本冬美、最高!!
完全にやりきった感でほっとすると、水色の着物であやちゃんが登場。
「わすれない」
とってもいい歌。いい歌詞、いいメロディ。
言葉のひとつひとつがきれいで、しっかりと胸に届いて、あやちゃんの想いが乗っていて、本当に一緒に行けるような気持ちになる。
♪そうさ 誰もみな 生きる喜びを 感じてふたたび 笑顔になれる
いこうよ 一緒に 夢の居場所は かならず見つかるよ 君と歩こう 今♪
きっと誰かがたいへんなときに、こうして一緒に行こうと言ってくれる人なんだなぁって・・・でっかいなぁ。やさしいなぁ。まっすぐだなぁ。あったかいなぁ。
そんな気持ち。
すっかり穏やかな気持ちになっていると、聞きなれたイントロ。
あやちゃんとお揃いの着物の冬美ちゃんが登場
「人時」
♪あれは 遠い日の ささやかな 出来事 ♪
語るような歌いだしで始まるこの歌は、一曲で大きなドラマを感じる。
大きなというか一生のというか・・・
一瞬で一生を感じる走馬灯のような、その日の心によって感じ方が変わる歌。
同じ歌なのに、懐かしい気持ちになる日もあれば、悲しい気持ちになる日も、前向きな気持ちになる日も、気になっていたことが吹っ切れるときも・・・
モナリザの微笑みのように(知らないけど。)聴く人の気持ちに合わせて寄り添ってくる。
きっと歌う冬美ちゃんもそうなのか、強く訴えるような日もあれば、自分が泣いてしまう日もあって・・・同じ歌詞が同じようには聞こえない、不思議な歌だなぁ。
さて。いやだけど・・・とっても寂しいから、ここからはなかったことにしたいくらいだけど、最後の歌になっちゃった・・・
冬美ちゃんが人時を歌い終えるとあやちゃんが登場して・・・
このとき、冬美ちゃんは人時の歌の世界を表現していたのが急に素に戻ると恥ずかしくなるような素振りで・・・それがまたかわいいんだ♪
あやちゃんがまだ並んでないのに、照れ隠しするように
「せ~の!平成のこまどり姉妹で~~~っす!」
ってやります。
冬美ちゃん「なんとお着物もお揃いであやちゃんがデザインしてくれました」
あやちゃん「冬美ちゃんの桜と、私の藤を入れて、お着物は全くお揃いにしました。だけどちょっと違うところがあるのね♪」
冬美ちゃん「どこでしょう?」
あやちゃん「帯が?私が金で」
冬美ちゃん「私が銀」
あやちゃん「金さん」
冬美ちゃん「銀さん」
あやちゃん「帯締めが私が緑で」
冬美ちゃん「私が黄色。」
あやちゃん「そして二葉先生からいただいた草履が。私がグリーン」
冬美ちゃん「私がイエロー。ってなんで英語なの?(笑)」
この英語バージョンは途中であやちゃんがナチュラルに間違えたようで、それからは英語でくるか日本語でくるか、冬美ちゃんだけが毎回楽しみにしているようで・・・(笑)その様子がまたほほえましい感じ。
冬美ちゃん「今ふたりが歌った歌なのですが、あやちゃんがわすれない」
あやちゃん「NHKでリトルチャロというわんちゃんが東北を旅するアニメの主題歌で、今回は作詞もさせていただいています。わすれない。というタイトルですので、どうかみなさんもタイトルはわすれない。で帰ってください。
あやちゃん「そして冬美ちゃんの歌が人に時と書いて、人時。いい歌よねぇ。ジーンとしちゃう。」
冬美ちゃん「谷村新司さんが書いてくださったんですが、父との思い出を歌った歌です。みなさまも大切な方を思い浮かべてきいてください・・・ってもう、歌い終わってから言うのもなんなんですが(笑)」
冬美ちゃん「今日はみなさま、楽しんでいただけましたでしょうか?」
大拍手!
冬美ちゃん「最後は、30年ほど前の歌なのですが、皆さんご存知だと思います。のぞみ・かなえ・たまえのわらべさんが歌っていた歌です。あやちゃんとはこんなに仲がいいのに、初めて一緒にレコーディングをさせていただきました。」
あやちゃん「ほんとにこんなに仲がいいのにねぇ。」
冬美ちゃん「では、みなさまも初恋を思い出しながら聞いてください」
あやちゃん「初恋はねぇ・・・」
冬美ちゃん「あやちゃんじゃなくて、お客様が!!(笑)」
このバージョンは一回しかありませんでしたが、かなり面白かったです。
あ~~~~あ。終わっちゃった。
♪今日の日を 思い出に そっと残しましょ
そして心の垣根に花を 咲かせましょう
もしも涙が こぼれたら 愛する人よ なぐさめて♪
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