2011年6月29日 新歌舞伎座 千秋楽 お芝居

再演を期待して・・・ネタバレ書いていいのか迷いますが・・・見たいのに見られなかった方々もたくさんたくさんいると思うので書いてしまいます・・・

 

えっと、まずはお芝居。

 

「から騒ぎの森」と題してシェイクスピアのいくつかの作品をミックスして、時代劇風だけれども衣装は着物にブーツとか、森の妖精?はいささかパック風のような時代も国もミックスしたような設定。

 

あらすじが結構複雑で、パンフレットかHPを見ていないとわからないのではないかと思いましたが、私はあらかじめHPで筋書きを読んでいったのでサラの状態でわかるかわからないかがわかりません。

テイストとしては、前回の「恋はいたずら」よりもさらにコメディタッチになっていて、全員でのズッコケとか、「ポパイ茶!」というセリフにはアニメのポパイのテーマ曲が流れるなど、堅苦しい時代劇でもなく、梅沢劇団?ほどのコメディではなく(←アドリブじゃないという意味)とてもオリジナリティの高い演目でした。

 

冬美ちゃんは「ロミさま」役で、ロミさまは男性なので完全なる男役。

 

でも、宝塚のように男性発声で男役を演じるのではなく、いつものエンジェルボイスでちょっと頼りなく

「どうしよう・・・」とか「どうして??」とか「ジュリすご~~~い♪」とか女の子らしい声も出します。

 

最近流行のクリーミー男子的でお肌つやつやで中性的な男性で、不自然な感じがなくかわいらしい男の子。といった感じです。

 

セナ様のような男性役ではなく、しのぶのような男性といえばわかるでしょうか・・・

 

あやちゃんは「ジュリ姫」役で、ジュリ姫はとても気が強くて面白いおちゃめなキャラクターです。

 

一番好きなセリフは「ロミと出会ったときの衝撃は、足の小指をぶつけたときよりも・・・・・(なんだっけなぁ・・・)」というのがあります。

そのあと、ヨヘイ(じぃ)が「ずいぶんと痛い恋ですなぁ」と続くのですが、そんな感じの姫です。

 

前回のリビア姫よりも出番もセリフも多いように思いましたし、キレイ!!という憧れよりも、かわいいなぁ。という親しみやすい姫様でした。

 

二人が一緒に舞台にいる時間も長かったし、最初から恋人役なので、手をつないだり、見つめあったりでかなり妬ける状態でしたが、初々しい10代の恋。という感じでキャッキャとじゃれあう姿は切羽詰った恋物語と違ってほほえましく見ることができました。

 

 

二人が「会いたかった。」というシーンでは、舞台中央に二人が並び、AKB48の♪会いたかった♪を振りつきで披露します。びっくりしました(w

 

♪会いたかった~ 会いたかった~ 会いたかった~ イェス♪

 

もう、はい。こんな二人が見たかったです・・・完敗です。って気持ちです。

 

もうひとつ、二人が再会を喜びお互いを褒めるシーンでは、見事なじゃれあいが2回・・・

 

ロミすご~い!ジュリきれい!みたいな感じが1回目で、2回目はセリフも「イチャイチャ イチャイチャ」とそのままを言います。

 

これに対して腰元の松枝が「イチャイチャしないっ!!」と叱るのですが、この一連のシーンが好きですねぇ・・・

 

パンフレットにも載っているロミさまの表情で、「おだやかな笑顔」と勝手に名づけている冬美ちゃんの顔があるのですが、かなり前編、ロミさまはこのおだやかな笑顔で舞台上にいます。

 

他の役者さんたちが演技している間も常におだやかな笑顔。もう、それはそれはさわやかで、惚れまくります。演技でもこの表情ができるってことがすごい!相当幸せな光景を見守るときに一生に2回くらいしか見せないくらい素晴らしい表情です。

 

私は経験ないですが、自分の子供がすやすや眠っているのを見て・・・とか、大好きな人が周りに祝福されている姿を見て・・・とか、そんなときに見守る表情ってゆーんですかねぇ・・・

 

この顔、なかなかできないと思いますよ~。素晴らしい!!

 

 

あとは、馬!!

 

あやちゃん、いやいやジュリ姫も、ロミさまも登場シーンは馬に乗ってなのですが、ジュリ姫の馬は茶色で、ロミさまは白馬です。

 

中身の役者さんは同じらしく、花道から登場すると毎回大きな拍手が巻き起こっていました。

華々しくてとても好きなシーンです。

 

馬が所定の場所までくると、馬のお尻をポンポンっと叩いて合図するのですが、そのポンポンっがやさしくて、セリフにはないのに「ありがとう」という気持ちが見えます。ここも好きだなぁ・・・

 

役者さんじゃないのにお芝居をするっていう演歌の風習がよくわからないのですが、私にとってお芝居は、普段、歌では見ることのできない表情や話し方が見られるところが大好きでして・・・

 

冬美ちゃんの歌での笑顔って歌用の笑顔か、こみ上げてくる素の笑顔かの2パターンだと思うのですが、お芝居では、はにかんだ笑顔やら、おだやかな笑顔やら、照れた笑顔や、おかしくて笑ってしまう笑顔など、それはそれは豊富なバリエーションなわけです。

 

驚いた顔や、すねた顔なんていうのも、歌の中では見られない顔です。

 

キリリと立ち回りをするときの顔ももちろん大好きですが、こういうお茶目な表情を毎回見られるっていうのが、お芝居を見る楽しみになっています。

 

そう思うと、シリアスなお芝居での表情は歌っているときでも見られるけれど、バラエティに富んだ冬美ちゃんを観るにはコメディのほうがいいなぁ・・・と私は思っています。

 

だって・・・かわいいし、幸せになるんだもん。

 

内容ももちろんおもしろいですし、周りの役者さんたちの演技もすごいと思いますが、冬美ちゃん、あやちゃんに関してはそのストーリーを見せて、表現して~というよりは、表情を見せて~という気持ちで見てしまいます。だって・・・かわいいんだもん・・・

 

 

 

お二人以外で特にすごい!と思ったのは、松枝と紅子の二役を演じきっている眞乃ゆりあさんと、妹婆の村上玲子さんです。

 

眞乃さんの二役は後半になってからファミリーに指摘されて初めて二役だと気づきました。

 

腰元と遊女の二役で、全く違う役柄なのでぜ~~~んぜん気づきませんでした・・・

 

妹婆は動きがすばらしくおもしろいなぁ・・・と思っていたら、これまた千秋楽前に村上さんは前回の恋はいたずらにも出演していたと聞き、その役がぜんぜんわからなかったんです。

 

「しのぶのような・・・しのぶでないような・・・」の方です。そのときから、上手な方だなぁ。とは思いましたが、まさか同じ方だとは・・・役者さんてすごいんですねぇ・・・とあまり観劇経験のない私は感動してしまいました。

 

劇中で歌が出てくるのですが、これも好きです。

 

いつか、座長じゃなくていいから、本格的なミュージカルに冬美ちゃん出てみたらいいのになぁ・・・なんて思いました。

 

中村あゆみさんが出演したMISSING BOYで、あゆみ姐さんの歌パワーがビッシビッシ伝わり、歌だけのとき以上にストーリーがあってからの歌なので感動したことを思い出し、歌謡浪曲で沓掛時次郎を聴いたときに、CDで聴いていた沓掛時次郎の同じフレーズが100倍心に沁みたことを思い出し、そんなことを思っていました。

 

 

さてと。

 

見ていない人にはぜんぜんわからないものになってしまいましたが、楽しい雰囲気は伝わるかなぁ・・・

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