行って来ました「にっぽん演歌の夢祭り」
このイベントは毎年行われていますが、冬美ちゃんは出たり出なかったり。
もらったパンフレットによると、2007年、2008年、2010年に出演しているようです。
冬美ちゃん出演の年は観に行っているのですが、会場によっても出演者が若干変更になるのでどんなだったかを思い出すのが難しいです。
2007年に初めて行ったときはとにかく退屈で冬美ちゃんの出番以外がつまらなかった印象。その頃は「私は坂本冬美が好きなだけで、演歌好きじゃない。だから聴かない。演歌歌手ばかり出てつまらない。私は老人じゃないんだ。」そんな風に思っていました。
つまらないんじゃなくて、自分に楽しもうという気がなかったんですね・・・
2008年は印象的。二葉百合子先生との共演で「梅川忠兵衛」を歌ってくれて、明治座で共演する前だったのでとてもとても感動して、なんでこんなに豪華な共演をしてくれているのに冬美ちゃんファンはこのイベントを見逃しているんだろう・・・なんて、前年とは全く違う印象でした。
2010年は豪華で楽しかったような・・・また君以降だったので、紅白で神が降りたあの白のモコフワ衣装が拝めたのが最高にうれしかったような・・・パンフレットには書いてないけど、確か八代亜紀さんとか都はるみさんとか和田アキ子さんとか大物多数で、それぞれに大ヒット曲を歌うので知っている歌ばかりだったような。
演出もとても派手で演歌=NHK公開録画のイメージからするとですが、良い意味で演歌的ではなかったような。
ということで、数年経つとすっかり忘れてしまうことがわかりましたので、自分の備忘録のために書いておくことにしました。
会場の日本ガイシホールは旧・レインボーホール。最大収容人数10000人。
このイベントの特徴はこの大ホールなんです。とにかく人がいっぱいいて、客席が多いだけじゃなくて、それが満員に埋まっているんです。
ツアーバスがいっぱいきていて、客層は60代以上がほとんどじゃないでしょうか・・・
そうそう、2007年に初めて行ったときに入り口で配られたのが「尿漏れパッド」(笑)
でもトイレがものすごく混んでいて、確かにこの客層でこの配り物は大正解だ!と思ったんでした。またわき道に逸れてしまった・・・
え~、とにかく大ホールが観客でいっぱいなのですが、もうひとつの特徴は特定の歌手のファンが少ない。と思われます。
単独のコンサートやNHKの公開収録ではたくさんの掛け声が飛びますが、このイベントは掛け声が極端に少ないと思います。
そうだそうだ、2010年に八代さんが出演したとき、その大量のお客さんに向かって
「亜紀ちゃんコールお願いします。せーの!(あきちゃーん!)」って言うのを繰り返して、次第に大きくなる「亜紀ちゃんコール」と、その客席のあたため方に八代亜紀さんの偉大さを知る。ってのがありました。思い出してきた。
お、もっと思い出してきた。
会場には大きなスクリーンが出て、後ろの人でもよく見えるようになっているのですが、その画面で冬美ちゃんがアップになったとき、たぶん、また君の衣装のときだったかな?冬美ちゃんの睫毛がとても長くて、ツケ睫毛なのか自前なのかとっても気になったことがありました。(答えは自前でした。)
話が進みませんね。
今回も、とにかく広い客席に60代以上のお客さんがびっしり。本当にぎゅうぎゅうにぎっしり。
しかもアリーナ席が広いので、段差のないパイプイスの席が・・・100列以上はあるでしょうねぇ。
アリーナ後方には前方のメインステージとは別に特設ステージが設けられていて、そこでも何曲か歌がありますので、前方に座ると振り返って見るか前方スクリーンを見るようになります。
また思い出した。いつだったか、エアロスミスで早乙女太一君がこの特設ステージで舞いを披露したのがとてもかっこよかったです。
冬美ちゃんはこの特設ステージで歌ったことはないと思います。
今回は、男性陣が新沼憲治さん、山本譲二さん、堀内孝雄さん、五木ひろしさん。
順番は忘れましたが一曲歌いながら登場しました。
山本譲二さんは、客席後方からゴンドラに乗って登場!ジャニーズなみに派手じゃん!と思ったら人力で動いていて、ゴンドラを押している人がいたのがウケました(笑)
舞台には大きなLEDスクリーンがあり、左右にもでっかいスクリーンがあります。
メインスクリーンには曲にあった映像が流れ、左右スクリーンは基本的に舞台上の歌手の方のアップや曲の歌詞が流れます。
五木さんが歌い終えると、司会の徳光さんと松本明子さんが登場。
イベントの趣旨を軽く説明して女性陣の登場です。
まずは、森昌子さんが女学生スタイル(制服)で客席後方から歩いて登場。
「せんせい」「同級生」「中学三年生?」の3曲を歌います。
といっても、全体的に今回は1番だけやテレビサイズくらいのショートバージョンばかりなのでテンポよく進みます。
次に、ピンクのドレスであやちゃんが登場。「わすれない」です。
続いて赤のドレスで冬美ちゃんが登場。「また君に恋してる」です。
このとき、舞台上にはピンクのドレスのあやちゃんが残っています。
昼の部ではまた君を歌い終わった瞬間に冬美ちゃんが
「失敗してしまいました・・・すいませ~ん。」とあやちゃんをチラリ。
心の目で見たところ、あやちゃんは首を横に振り、「あんた、言わなきゃわかんないんだから黙ってなさい。」
二人で「もしも明日が」かと思いきや、司会の松本明子さんを呼び寄せて真ん中に入れて、
「ちょうど一人足りなかったんです。一緒に歌ってください。」
ということで3人のわらべです。
真ん中に松本明子さんがいることで、逆にあやちゃん冬美ちゃんのスタイルの良さ、美しさが際立っております・・・が、やはりドレスアップした2ショットチャンスなのに3人になってしまったのは残念です。
夜の部では、また君に恋してるの♪またきみ~に~ 恋してる♪の部分をあやちゃんがハモることにしたらしく、その部分の直前にいきなり冬美ちゃんが右斜め後方のあやちゃんを振り返り見つめて♪またきみ~に~ ♪とやりだしたので超驚きました(笑)
歌い終えると二人の目配せ合戦がしばらく続き、あやふゆモードの冬美ちゃん。
あやふゆは並んで立っているだけで絵になるし、その並ぶ姿が「あやふゆ」なので、やっぱり二人で「もしも明日が」を歌ってほしいなぁ・・・
歌い終えると左右にお別れして退場。
石川さゆりさんが登場して夫婦善哉。これも1番だけなのですが、とても短い歌詞でもさゆりワールドに染め上げて、もっと聴きたい!ってなります。存在感というか、なんか得した気分になります。あだやかでほっこりした夫婦ものをやさしく語るように歌うさゆりさん、ステキでした。
さ~て、思い出せないですよ。ここから。多分、司会のお話と境すすむさんのな~~~んでか!があったのかな?あと、清水アキラさんの息子さんの清水良太郎さんのキヨシのズンドコ節があったかも。
んで、次は出場歌手が男女ペアになって、それぞれ昔の写真がスクリーンに映し出されながら歌うコーナー。
まずは、あやちゃんと譲二さん。
あやちゃんが「こころ酒」で登場。黒の着物でザ・藤あや子スタイル。
譲二さんが「酒よ」。高校球児だったのかぁ。そういえば聞いたことがあったような・・・
司会も入って4人でトーク。出てきた昔の写真に絡めたデビュー前後のお話だったような。
なんでも覚えているわけじゃないんです。冬美ちゃんのことは覚えてられるんだけど、それ以外はどんどん忘れちゃう特殊な脳で・・・すいません。
次が森昌子さんと新沼健二さん。
んで、次が・・・堀内孝雄さんと石川さゆりさん・・・・
ん??んんんん?????
ということは・・・・冬美ちゃん、トリ組?お♪いいの♪いいの♪石川さゆりさんを差し置いて・・・むふふ♪むふふ♪
そんな気持ちで期待値MAX。
ですが、お二人の前にはまたな~んでか。があったような・・・
五木さんと冬美ちゃんだけ・・・そう、特別待遇の二人だけは過去写真の演出ではなく、持ち歌を交換して登場。
徳光さんの紹介も素晴らしく、正しい言い回しは忘れてしまいましたが、私には「(豪華出演者や演歌界全てを含めて、一番すばらしい二人です!)」的な紹介でした。
で、冬美ちゃんがザ・坂本冬美スタイルの白いパッキリしたお着物でしなやかに登場!
「細雪」を歌ってくれました。
これが・・・いい!!素晴らしい!白鷺物語みたいな雰囲気で、似合う!うまい!素晴らしい!!
歌詞を書いときます。
♪泣いてあなたの 背中に投げた
憎みきれない 雪の玉
いまもこの手が やつれた胸が
おとこの嘘を 恋しがる
抱いて下さい もう一度 あぁ
外は細雪♪
本当にこの歌、もらったほうがいい!!
今までも、風雪ながれ旅や雪椿も冬美ちゃんにくれないかなぁ。と思う歌でしたが、
今回もこの歌は冬美ちゃんに歌って欲しがっていたな。というような似合い方でした。
フルコーラス聴きたい!
情感たっぷりに歌い終わった直後、素の表情に戻って
「ごめんなさ~い。歌詞間違えてしまいました・・・」
すぐにイントロが流れて、今度は五木さんが「祝い酒」
こちらは、五木さんにはあげませんし、そんなに似合っていません(笑)
やっぱり祝い酒は冬美ちゃんにしか似合わないですね。うんうん。
で、五木さんが歌い終え、司会のお二人が登場する間に、待ちきれない冬美ちゃん。
徳光さんが「女性が歌う細雪もいいね!冬美ちゃんとっても似合っていたね!」
というのもかぶせ気味に
「ごめんなさい!歌詞を間違えてしまいました。どうしましょう。本当にすみません。」
といって、客席にではなく五木さんに向かって土下座!
「申し訳ありません・・・」
五木さん
「なんで?よかったじゃない。どこが違ったの?わからなかったよ?」
冬美ちゃん「あの・・・背中に投げたのところが・・・背中に・・・まできてわからなくなって・・・
背中に む~け~た~ とかなんとか言っちゃったんです・・・ごめんなさ~い。」
徳光さん「背中がムケタじゃ、日焼けみたいだね」
冬美ちゃん
「ちゃんと練習してきたんですけど・・・さっきまでトイレで(笑)」
これが、本当なんだろうなぁ。と思えるから余計なんだか冬美ちゃんがかわいそうで。
「紅白でも歌詞間違えたし・・・あぁ、もう・・・」
五木さんと徳光さんは話をすすめて
「でも女性が歌うとまた違った意味に聴こえて新鮮ですねぇ」とか、「本来おんな歌だからまたいいねぇ」
なんて話を進めてますが、冬美ちゃんショックから立ち直れず・・・
五木さんが50周年という話から、冬美ちゃんも28年目。どんどん色っぽくなって・・・といわれると、照れて、
子犬が自分の尻尾を追いかけるようにクルっと回りながら
「色っぽい??色っぽい???どこにいますか?私じゃないです」
みたいな。
んで、50周年でもなお努力し続ける五木さんの背中を見て後輩は進むんです。
みたいな話になると、五木さんの後ろに回って背中を見に行って、
「この背中がまたステキ!みなさんにもちょっと、五木さんの背中を見せてさしあげてください。」
と五木さんを一回転させています(笑)さらに
「背中もいいですが、お尻もプリっとしてステキなんです!」
五木さん「プリって・・・(苦笑)」
徳光さん「冬美ちゃんだって・・・」
冬美ちゃん「私もですか??」
みたいな。
五木さん「こんなに色っぽくなったのに、男の噂ひとつなく・・・まぁ、うまくやってるんでしょう」
冬美ちゃん「苦笑・・・ひとつなくって・・・ひどい・・・」
このメンバーでもトップ扱いなのに、すっかりからかわれてオチャメな冬美ちゃんに場内もほんわかムード。
このイベントの中で一番の見所はこのトークかもしれません(笑)
気をとりなおして、大塚宝さんと五木さんが上下にわかれて太鼓共演でのあばれ太鼓。
前奏が終わると五木さんは退場。
大きな舞台を駆け回りながらのあばれ太鼓は堂々として、さっきまでの冬美ちゃんとは違い大物演歌歌手です。
上手から下手に移動するときにいつものステップで軽快に動くと、客席からは「おおぉ~~~」と驚きの声。
私も、最初にこの移動法を見たときには「おおぉ~~~~」ってなった。なった。
歌い終えると、今度はお琴からの・・・一曲。なんだっけかなぁ。
んで、ここでもお笑いがちょっと入って、、、
さゆりさんの「浜唄」 これ、圧巻。
新沼さんの「北国の春」
あやちゃん「あや子のお国自慢 ~がんばろな東北バージョン」
これは特設ステージで、とっても盛り上がって、紅白でこの歌を歌ったときのあの衣装で舞い踊ってかわいい。
んで、あやちゃんからの~といえば冬美ちゃん!
鮮やかな水色の桜の着物で「夜桜お七」
これがまた堂々としていてか~~~っこいいんだ!
それから・・・みちのく一人旅、愛しき日々、千曲川。かな?
みちのく一人旅の山本譲二さん、1番だけだったけど、私小学生の頃だったかなぁ。
きっとはじめて歌えるようになった演歌はこの歌だったような。小学生なのに♪おれにはお前が最後の女~♪って歌詞が大好きだったような(笑)最初の女にもなってないのにね。
白虎隊も見てたような・・・とかね。やっぱり有名な歌って歌の内容もそうだけど、聞いてた頃のことに直リンクしますねぇ。私は子供だった頃の歌だけど、客席の方々は子育て中だったり、恋愛中だったり、きっとその頃のことを思い出しているんだろうなぁ。なんて想いながら聞いていました。
あれ?天城越えもあったはずだけど、どこでだったろうか。あ。お二人で歌うコーナーだ。
途中はしょっちゃったからか。天城越えもやっぱりありがたい感じで凄かったんだ。
え~~っとそれから・・・
越冬つばめで、津軽海峡・冬景色、夜明けのブルースで締め。
越冬つばめの森昌子さんの高音も素晴らしいですねぇ。
んで、津軽海峡・冬景色はこんなに少ない歌詞だったのか・・・と。
壮大なドラマのような印象を受けていたんだけど、歌詞を見ながら聞いたら
♪ごらんあれが 竜飛岬 北のはずれと 見知らぬ人が指をさす
息でくもる窓のガラス拭いてみたけど はるかにかすみ見えるだけ
さよならあなた 私は帰ります
風の音が胸をゆする泣けとばかりに
ああ 津軽海峡冬景色♪
この歌詞にさゆりさんのあらゆる技が駆使されていて、とってもドラマチックで壮大に聴こえてくるのかぁ。と。
何度も生でも聴いているんだけど、なんだか改めて演歌ってすごいなぁ。歌手ってすごいなぁ。魂とか、吹き込んじゃうんだなぁ・・・って。
んで、五木さんは全曲本当に「熱唱」で。
上手いとか有名。とかそういうことじゃなくて、1曲を歌う熱さを感じて・・・手抜きとか、流すとか、そーゆーことじゃなくて一曲入魂を続けてきた人ばかりが集ってるからすごいんだ。だからこんなに人が集まって聴きに来るのか。って。なんだか感動してしまいました。
イベント途中に客席を松本明子さんがインタビューして回ったのですが、「毎年楽しみにしている」「3回目」「親孝行でお母さんを連れてきた」「演歌大好き!」など、おきゃくさんも楽しみにして集まっているんだなぁ。って。
演歌なんてわかんない。聴かない。関係ない。なんて思っていたのに、冬美ちゃんを追っかけしているうちに自分も年をとり、演歌の歌だけじゃなく、演歌を大切にして、人生を大切にして積み上げている演歌歌手の方々のことがこんなに尊敬できるようになって、感動できるようになったんだ・・・と。なんか感慨深かったです。
冬美ちゃんが最年少・・・そんな深さの演歌界って、うん。すごいと思いました。
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