貸切コンサートとして開催された「由紀さおり・坂本冬美ジョイントコンサート」
9/19.20.26.27と4日間昼夜で合計8回限りの限定版。
何ヶ月も前から打ち合わせやリハーサルをしていて、楽しみにしていたのに一般公開じゃないから見られない・・・とモンモンとしていましたが、ラッキーにも潜入できました♪
由紀さおりさんといえば、冬美ちゃんとは同じレコード会社でディレクターも一緒。
ことあるごとにお互いのコンサートやイベントに行き来されており、冬美ちゃんを通じて私も由紀さおりさんの公演を観にいったりアルバムを聴くようになり、素敵な歌声とお人柄に惹かれておりました。
大好きな冬美ちゃんと由紀さんのジョイントがあると知ったときは「キターーーーー♪」とガッツポーズで喜びましたので、待望のコラボでした。
おそらく、冬美ちゃんも由紀さんも同じくこのジョイントをとても楽しみにしておられたと思います。
数年前に「春夏秋冬コンサート」を都はるみさん、八代亜紀さん、伍代夏子さんとされていますが、場所も同じ国際フォーラムですし、レア度といい、期待度といい、見逃せなさといい、同じようなワクワクがありました。
残念なのは、発売されていないからファミリー大集結とはならないことと、テレビ収録もされていないので本当にこの場にいないと観られないということです。
貸切でこんな贅沢な企画コンサートを8回公演もしちゃうJAさんも凄いし、それを引き受けるお二方もすごいと思いました。
さて、前置きが長くなりましたが本題です。
主催者ご挨拶のあと、薄い幕が降り、5分ほどあけてからバンドさんの演奏。
たぶん夜明けのスキャットのサビから、また君のサビに移行して幕が開いたと思います。
また君は間違えないですけど、由紀さんの曲が夜明けのスキャットだったか定かではありません。
とにかく通常のSEではなく、オリジナルアレンジで豪華な幕開けとなりました。
そして前奏がはじまると「あばれ太鼓」
冬美ちゃんが黒地に金のキリっとしたお着物で現れます。
前奏で自己紹介あったかなぁ?
いきなり歌ったような気がするなぁ。
宝さんの太鼓のないあばれ太鼓の前奏って、そんなに長くないような気もするし・・・
ああ、うる覚えが悔やまれる。
なんで記憶がなくなっちゃうかというと、大きな舞台に黒のお着物で颯爽と現れて、いきなり
♪んどぉっせ~~~ 死ぬ~~ときゃ 裸じゃな~い~か~♪
と歌う冬美ちゃんに驚いちゃうのです。
おお。「由紀さおり&坂本冬美」が「あばれ太鼓」から始まるとは思わなかったぜい。
びっくりだ・・・って。
なんとなく、二人でドレスで並んだ状態ではじまるのかな♪なんて思ってたので、超・超・びっくりなのです。
「私は演歌歌手の坂本冬美でございます。まずはそーゆーことで、ひとつ、よろしく」
そんな感じです。
黒と金のお着物で、髪飾りもビシっと金。いっちばんかっこいいモードの冬美ちゃんです。
あばれ太鼓を歌い終えるといったん退場・・・
由紀さんが赤のドレスで登場し、「いきがい」です。
勢いよく飛び出してきた(本当は飛び出してないかもしれないけど心象風景かも。)とは対照的にゆっくりと歩きながら、ときに止まりながら
♪あ、あ~ あなたと別れた今でも ♪と由紀さんならではの高音が響きます。
おお。おおおお。生歌の由紀さおりさん、さすがだぁ・・・と気持ちよくなります。
黒のお着物とも対照的な赤のドレスでぱぁっとステージも明るくなるよう。
歌い終えると冬美ちゃんを呼び込まずに由紀さんがご挨拶をはじめます。
「本日は、大好きな坂本冬美さんと、こうしてご一緒に歌わせていただける機会をいただきまして、本当にありがとうございます」
こんな感じです。由紀さんの言葉遣いは丁寧で美しい日本語で・・・マネできませんが、お上品です♪
由紀さんのご挨拶が続いているところに、舞台袖からチョコ。チョコチョコ。って感じで冬美ちゃんが登場。
「由紀さん、私も同じこと言おうと思ってました♪」
たぶん、これが冬美ちゃんの一言目かな?
とにかく、オープニングで堂々とあばれ太鼓を披露した方とは思えない腰の低さで、チョコチョコっと出てくるのが可愛かったです。
年齢や芸歴のお話があってから由紀さんに好きな歌手を聞かれて
「一番はもちろん由紀さおりさん(笑)2番目は・・・テレサテンさんです!」
ということで、テレサテンさんコーナーへ。
どの曲が好きか聞かれて、恩師・猪俣公章先生が作曲した「空港」を挙げられたので、空港を歌うんだとばっかり思ったら「時の流れに身をまかせ」をお二人で歌うのが先でずっこけました。
しかも由紀さんからの歌いだしだったので、あれ?空港じゃないの?あれあれ?冬美ちゃんじゃないの?ってなりました。
以前、由紀さおりさんとはスペシャルステージを一緒にやられたことがあるんですけど、そのときに由紀さんが時の流れに身をまかせで、冬美ちゃんが空港だったことあったと思います。
そのときの時のながれ・・・は、完全に由紀さんバージョン。って感じで、アレンジとかの問題じゃなくて歌い方が独自解釈なんだぁ・・・と感じた記憶がありました。
でも、今回歌いだすと、テレサテンさんバージョンというかオリジナルに近い感じで・・・
なんでだ??と思ってたら途中から冬美ちゃんも一緒に歌い始めました。
一人で歌うときと二人で歌うとき。お互いが真ん中を模索するようで、なんとなく冬美ちゃんも由紀さんを見ながら、肩での呼吸も合わせるように、由紀さんが極上空間でおっしゃっていたエロキューション? 合わせられるように。そんな感じを受けました。
冬美ちゃんもソロがいいというか、なかなか人と歌ってピタっとくる事ないように思うんですけど、由紀さんもそうだと思うんです。
お姉さんとの童謡は別で、そうじゃなくて、お二人とも声も歌い方も合唱じゃなくて独唱なので。
特に冬美ちゃんが一人で歌うときは、言葉と音が一緒になってすっと心に届くわけですけど、それが一緒に歌う人がいると、歌うこと自体に合わせなくっちゃ。ということでキレイなハーモニーになることはあっても、一人で歌っている以上に心に届く事はないと思うんです。
どちらかというと、由紀さんの歌声の素晴らしさは楽器のようで、「奏で」って感じ。
目を閉じて音を楽しみながらす~~~っと気持ちよくなるような。
冬美ちゃんの歌声は、言葉と一緒になってキレイなメロディといっしょにその意味や感情を届けてくれるような。
同じく素晴らしい歌声ももっているお二人なのですが、それぞれに素晴らしい。ということと、あとは好みの問題というか。どうしてもやっぱり、私は冬美ちゃんが別格に大好きなんですけれども。
歌声も、歌い方も、立ち方も、動きかたも、スタイルも、顔も、着物姿も、ドレス姿も、話し方も、笑い方も、あ。キリがないですね・・・・
そうだ。レポレポ。
えっと、ということで、時の流れに身をまかせをお二人でパートわけしながら歌って、サビはお二人。2番は冬美ちゃんでした。あああああ。やっぱり冬美ちゃんが好き♪
まだ3曲目だ・・・
えっと、次が冬美ちゃんの空港。
安定の・・・というよりは鮮度のある空港でした。
細かなこと言ってると進みませんが、少し今までと歌い方が違ったように思います。
大阪で去年聞いたときと同じかなぁ。あのときも何か変わった気がしてたんですけど、冬美ちゃんの空港は何度も聴いていますが、そろそろオリジナルってことにしたいです。
由紀さんは「レパートリーに加えさせていただいた」という表現を使っていたのですが、まぁ、そういった意味では(五木さん風が抜けない)冬美ちゃんのレパートリーに空港は絶対に入っているんだけど、なんというか、レパートリーってはっきり自他共に認めるリスト、欲しいんですけどぉ!って思いました。
この話しも長くなるから割愛。と。
で、「つぐない」になるわけですが、これはお二人で一緒に歌いだすのを、初日は冬美ちゃんが忘れたんじゃないかと思います。冬美ちゃん便りを読みながら、どこのことだろう?とわからなかったんですけど、二人で歌い出すというのはあまりなかったと思うので。
このデュエットはとても心地よくて。
この歌は一人バージョンでももちろん聞きたいんですけど、出だしから二人のハーモニーがきれいで。どこを一緒に歌ったか、ずっと一緒に歌ったかこれまた覚えてないんですけど、気持ちよくピタっとはまってるなぁ。そんな印象でした。
その後は由紀さんが一人で「あなたと共に生きてゆく」です。
少し離れたライトの当たらない場所で冬美ちゃんは由紀さんの歌声に気持ちよく首を振りながら酔いしれていらっしゃいました(←冬美ちゃんばっかりみていたのでは???)
この歌は由紀さんのテレサテンさんのカバーアルバムでテレサテンさんとデュエットしたから知っている。というか、冬美ちゃん便りでおすすめされていたから聴いたので、冬美ちゃん好きなんだなぁ・・・なんて思いながら聴いてました。
ちなみに、空港はもはや冬美ちゃんの持ち歌いやいや、レパートリーだから良いとして、カバーしてレパートリーにレギュラーメンバーで入れてもらいたいのが「別れの予感」です。やっぱ「愛人」も♪
お二人がテレサテンさんの魅力を語るとき、冬美ちゃんが「テレサテンさんのちょっとたどたどしい言葉の置き方とか、歌い方が女性なのにキュン」てしちゃって魅力的。」とおっしゃていたのですが、「もう。そっくりそのまま貴女(冬美ちゃん)のことだから。」と思いながら聞いていました。
特に不倫の鉄板ソングたちを歌う冬美ちゃんへのキュン度はキュン殺レベルです。
あ。また話しが逸れましたね。もはや、わざとですね。気付かれましたね。だって語りたい(笑)
それから、もう一人好きな歌い手さんということで、ちあきなおみさんの楽曲になりました。
由紀さんが冗談で、「ちあきなおみさんは本当にお上手で。今はお客様の前で歌うことがなくなってしまったのですが、それは私たちにとってはある意味よかったのではないかと。ここだけのお話しですよ」とおっしゃっていましたが、それほどに素晴らしい歌手だと言って歌い継ぐことは楽曲にとっても素晴らしいと思いました。
が、熱狂的な冬美ちゃん信者といたしましては、美空ひばりさんやテレサテンさんやちあきなおみさんの代わりに坂本冬美さんがいるわけじゃなくて、坂本冬美は坂本冬美なんだ!時代は違えど、神に選ばれし歌姫ですから、そこんとこよろしく。なんて思っておりました。
事実、由紀さんのカバーは、テレサテンさんっぽかったり、ひばりさんっぽかったり、島倉千代子さんっぽかったり、ちあきなおみさんっぽいんです。
歌い方も七変化って感じで、順番守らないで書いちゃうと能登はいらんかいね。は演歌っぽいんです。
オリジナル曲はもちろん由紀さおりさんそのもの。なわけですが、吉田拓郎さんの楽曲提供のルームライトは吉田拓郎さんっぽかったです。
これはこれで、と~~てもすごいことで、なんて芸達者で器用な歌手なんでしょう♪と思いました。
冬美ちゃんは、同じくその方々の曲を歌うんですけど、それが見事にもう。名だたる歌姫たちの跡形もなく「坂本冬美」の世界観だし歌い方だし歌声なんです・・・・
わざとそうしているのか、モノマネっぽくなることをイケナイことだと思っているのか、それとも歌うとそうなるのか・・・
そんなことを、由紀さんと交互にカバー曲を歌う冬美ちゃんを観ながら思っていました。
えっと、歌ってくれたのは冬美ちゃんが喝采(ラブソングスバージョン)、由紀さんが雨に濡れた慕情、お二人で四つのお願い。
それから由紀さんが一人になって新曲を紹介しながら「そして生きなさい」を。
とっても複雑な難しそうな歌で、テンポも速くて、こんな楽曲由紀さんにしか歌えないじゃん。というようなかっこいい歌でした。
そして聞きなれたイントロ♪
わ~~~い♪祝い酒で冬美ちゃんが再び登場。
正直、祝い酒を「かっこいい」と思ったことはなかったんですけど、オリジナル曲の強さというか演歌の強さというか、どっしりしていてかっこいいんですよぉ。
♪浮世荒波 よいしょと越える♪
なんか、もう、超、かっこいいです。
やっぱ着物には演歌だにゃっと。とか、あんなに不倫もので萌えたいとか、はかない女性歌わせても日本一♪と悦ってたのに、骨太演歌?
しかもドヤ顔。そして一番が終わって舞台をチョコ。チョコチョコ♪って笑顔で駆け抜けて移動するあの姿。
どう考えても確信犯としか思えない芸歴31年。
確実に撃ち抜いてきましたね。はい。撃たれましたよ。指先までドックドック血が巡るほどにかっこいいアニキな冬美ちゃんでした。
暗転しての「夜桜お七」
貸切に潜入している上に、由紀さんという先輩との二人公演なので掛け声は自粛なんですけど、毛穴からでも沸騰している血が滲んできそう。
「ふゆみちゃ~~~~ん」て叫びたい(笑)
いや、我慢。ガマンだ。。。ふぅ。ふぅ。
夜桜お七あたりでサクラのセットが降りてきて、バンドさんは由紀さんのところと混成だけどセットは冬美ちゃんのコンサートのだぁ。なんてやっと気付きました。
祝い酒と夜桜お七と2曲歌っただけで、完全にステージは「坂本冬美コンサート」の雰囲気。
はじめての一人でのMCがここ。
新曲の紹介をして百夜行。
戦いなわけじゃないんですけど、大ヒット曲で構成されているこういうコンサートだと、新曲って不利だなぁ。
由紀さんが「そして生きなさい」を紹介するときに「新しい曲をもらうとドキドキするし、ヒットすることを諦めたわけじゃないのよ」とおっしゃったのですが、誰でも知っているヒット曲をこれから作るのって、本当にたいへんだなぁ。なんて。思いました。
でもでも、冬美ちゃんはまた君に恋してるで、由紀さおりさんは1969で大ヒット。
狙って大ヒットにはならないかもしれないけれど、大ヒットしたときに披露できる実力が満開の状態で待ち受けたから、お二人とも今国際フォーラムで5000人×8回のコンサートをしていられるんだろうなぁ。とか。
お二人とも何度かのブレイクを経験しつつ、それでもまだだ、もっとだと努力を重ねてきて、あの美声♪
ただの美しい声じゃなくて、テクニック的なことやら、情感の表現やら、サービス精神やら、いろんなことを身につけて常に前進してるから心も美しいんだなぁ。と。
あの澄んだお声が曇らないためには、日常生活も歌手であること優先でやってこられたんだろうなぁ。とかとか。
いつもなら、百夜行、萌える~~~~♪♪って観てるんですけど、シングル曲って?ヒット曲って?新曲って??なんてことに思いを馳せてるうちに終わってしまいました。
地獄的後悔(笑)そんなの終わってから考えればよかったのに(泣)
百夜行を歌い終えると由紀さんがお着物で登場♪
ちょっとお着物にまつわるお話をされてから、なんと「能登はいらんかいね」
実は何度か潜入したので観たのは1回じゃないんですけど、能登はいらんかいねのバージョンの多さにビックリ。
おそらく、はじめてこのコンサートのために歌ったんだと思いますが、本番をしながら試しているような。最初からビックリな完璧な能登はいらんかいね。なんですけど、歌謡曲っぽくしたり、演歌歌手を演じてみたり、ひばりさんぽかったり、時には天童さんぽいことも。
冬美ちゃんっぽい瞬間はなかったのも不思議。
春夏秋冬コンサートのときに、火の国の女を八代亜紀さんが歌ったときもその新解釈と表現に感動でしたが、今回の能登はいらんかいね。も感動でした。
ただ先輩が歌ってくれてるんじゃなくて、おそらく時間をかけて研究してお稽古して表現して。ってこの大変さが冬美ちゃんにはたくさんわかるから、嬉しいんでしょうねぇ。
聴いてるだけでも「ありがたや~~~~」って思うんですもの。
で、せっかくお着物なのでということでお二人で「愛のさざなみ」
これもラブソングスバージョン♪
これだけカバー曲が入ってもナツメロっぽくならないのは、由紀さんも冬美ちゃんも自分のアルバム作品でしっかり自分流のアレンジした曲を選んでいるからですねぇ。
歌い継ぐって、こーゆー本気度高い話しなんじゃないかと。東京ドームのひばりさん生誕80年イベントを思い出しながら思っちゃいました。
ひばりさんのVTRを流して、全く同じカラオケで冬美ちゃんが歌うことが美空ひばりを歌い継ぐことになんかならないと思うけど、アレンジを自分の似合うものに換え、ご本人のイメージをなるべく浮かばないようにイントロを工夫し、坂本冬美バージョンとして愛のさざなみを歌う。
リスペクトがあればこそ、そのまま歌わない。
よく「オリジナルを越えるとか、そんなことはできないので」という前置きを使ってイントロのアレンジのお話をされますが、このジョイントコンサートでの「祝い酒」や「夜桜お七」、登場のときの「あばれ太鼓」という骨太なオリジナル曲を持つ冬美ちゃんだからこそ、大ヒット曲をそのまま歌うことには意味を見出せなかったかもしれないなぁ。なんて思いました。
謙遜なのか自信なのか。
気が弱いのか強いのか。
永遠の表裏一体が私達の心を掴んで離しませんねぇ。
え?なんの話しでしたっけ。
あ。レポレポ。
で、由紀さんがお着物で残って「アズナブール流しながら」という曲目かと思ってたら「恋文」っていうのね・・・
この作品、素晴らしいですねぇ。超好き♪
こーゆー、本人にしか歌えないって楽曲かっこいいなぁ。いやぁ、かっこよかったぁ♪
余韻にヒタヒタしていると突然ラブソングスバージョンのコーヒールンバ!
「坂本冬美のポップスコーナー!!」とご自分で弾けた声で駆け込んできた我らが天使は、なんとあのピンクのドレス♪♪
わ~~~い♪ 来てよかった♪ 生きててよかった♪ 働いてきてよかった♪ 生まれてきて私は幸せです♪
ど悦♪♪♪
もう、小悪魔通り越して天使というか女神のドヤ顔!!
満面の笑顔で、すんばらしい歌声で、ノリノリに楽しそうに、ドヤー♪ドヤー♪って。。。
無敵のビーナスですわな。間違いないっす。
この幸せでこのまま天国に召されるなら、何一つ後悔ないですわ。むしろ天国に連れてきてくれてありがとうございます♪
こういう気持ちを昇天てゆーんですよね?違う?私はそう思って使ってますけど(笑)
これ以上がない幸せのことです♪♪
冬美ちゃんを生で観たときにしか感じられないこの幸せに名前をつけるなら「昇天(のぼる)くん」だなぁ。
あ、命名してる場合じゃなかった。
それから階段を昇りながら「ボーイハント」
ボーイハントって限定ライブのとき歌ってましたっけ?なんか生で観るのが初めてな気がしたんだけど・・・
で、「ブルーライトヨコハマ」
私、この歌由紀さんのオリジナルと勘違いしていたので、あまりの素晴らしい冬美ちゃんの歌唱に、
「わ。わわ。本人より素敵に歌っちゃダメだってば。そんな笑顔で。やばいよ~」なんて心配しちゃいました。いしだあゆみさんの歌なんですね。由紀さんのアルバムで聴いてたから勘違いしちゃってました。
で、1番を歌い終えると白の衣装にお召し換えされた由紀さん登場♪2番は由紀さんが引き継いで歌いました。
冬美ちゃんとはまた違った憂いのある歌声で、これまたブラボー♪
そうなんです。由紀さんが歌って2番が冬美ちゃんでも、冬美ちゃんが歌って由紀さんでも、それぞれが違って新鮮でそして素晴らしいんです♪♪
なんどでも言いたい!!すばらしい♪♪♪
そのまま由紀さんのコーナーがはじまり、「マシュケナダ」「手紙」「ルームライト」「夜明けのスキャット」
マシュケナダ大好き♪ ぜったい一緒に「オパ!オパ!オパ!」ってやっちゃう(笑)
このコンサート観てから、今もまだやる(笑)「オパ!オパ!オパ!」
手紙もかっこいいし、ルームライトの高音攻撃は楽器のようだし、やっぱり夜明けのスキャットの迫力、楽曲の力と歌唱力がすんばらしいし、ザッツ由紀さおりショー!てな感じ。満喫♪♪♪
さっきは「坂本冬美コンサート」会場だった国際フォーラムが「由紀さおりショー」に完全に塗り代わっていて。
こーゆーこともかっこいいし、贅沢だし、幸せなんです。
冬美ちゃんの素晴らしさは誰より知っているので、その冬美ちゃんを塗り替えるんですよ!それほどの方がこの世にいる幸せ♪その方を冬美ちゃんを通して知ることができた喜び♪こーゆーことが本当にありがたい♪
さて、最後の締めには冬美ちゃん再登場。
ブルーライト・ヨコハマが由紀さんの曲じゃないとわかったのがこのとき(笑)
「由紀さ~~ん。僭越ながら由紀さんの挽歌を歌わせていただきます」と紺のドレスで登場♪
一声目の「た~ぶん」の♪た♪の歌声で、もう昇天くん現れた!!
さんざん由紀さおりショーで楽しんでたくせに、もう♪た~♪のところで、
「やっぱり私が好きなのはこの声~~~~。この声が好き~~~~~。天使~~~~!女神~~~~~!」
ってなっちゃいました。。。。
サビも高音も低音もいいんだけど、なんといっても冬美ちゃんの歌の魅力のひとつはこの歌いだしの一声なんですよねぇ♪
この感じがとてもキヨシローと似てるんです。声がじゃないですよ。
一声めで「あ。ぜったいこの人」とわかると同時に「好き♪」って感情がグっと湧く不思議な歌声なのです。
だから、歌が上手いからとかかわいいからとか美人だからとか人柄がいいからとかとかの、冬美ちゃんを好きな理由はあとからきっと思ったことで、この一声の「好き♪」がふっと届いたときにファンになるんでしょうねぇ。
ないんだから。この「好き♪」は。
この曲も上がったり下がったり由紀さん用にわざと難しく作ったんじゃないかという曲ですねぇ。まったく。うちの姫が困ったらどうするの!・・・・おや?困ってない。むしろ楽しそう。あら♪なめらかに♪そんなに歌いこなして♪
由紀さんの歌も冬美ちゃんの歌も大ヒットのわりにカバーする人少ないけど、ご本人用に作られた楽曲はよっぽどじゃなきゃ歌えないほど、ご本人たちがすごいんですねぇ。
カラオケ用に作ってる曲じゃないから・・・プロ歌手用。
でも上手な方がこうしてちゃんと歌うと、聴きどころというか、とっても気持ちいいメロディ♪
やっぱり印象は「奏で」って感じ。歌詞で飾られたメロディって感じ♪
なめらか~~~~~♪
ぽわ~~~~~ん♪
で、聴きなれたイントロ。
「また君に恋してる」
これをカバーというのはちょっと無理あるから、オリジナルの大ヒット曲と言わせていただきますが、ズバっと楽に歌いますなぁ。美声で。
ちょっと前にモノマネでまた君を歌っている本人のそっくりさん当てる番組あったけど、サビならまだしもやっぱり歌いだしでね。全然ちがうのよ。「あさつゆ」の♪あ♪をマネすることが不可能なのさ。
声もだけどなんつ~かその、ボリューム的なのも、タイミング的なのも、表情も動きも、全部揃って坂本冬美のまた君に恋してるだからね。オリジナルっちゅーのは、そういうことさ。
「また君に恋してるをステージ上で歌う坂本冬美」なら、どんな細部に渡っても完璧に脳内再生できますよぉ。1番歌い終わりに拍手がきたけど、すぐに2番だからはにかみながらお辞儀を浅くしてからの♪若か~~っただけ~で~♪の歌いだしとかね。
美声祭りの国際フォーラムで、広い会場に響き渡るというより沁み渡るまた君に恋してるでした。
めちゃめちゃ贅沢な気持ちになりました♪♪
由紀さんを呼び込んで、お二人で由紀さんのアルバムでデュエットした「ラストダンスは私に」
前奏では軽く振り付けのダンスをちょっと照れながらでも華麗に♪
こちらもまた由紀さんの歌声が素晴らしい♪そしてその後に歌う冬美ちゃんのソロの声に痺れる♪
お二人の交わす視線にお互いも幸せな気持ちで歌えたんだなぁ。という喜びが溢れて♪会場は幸せな気持ちに満たされて♪
大きな拍手に包まれながら両袖にはけていくお二人。
最後に由紀さんがピョコっとかわいく顔を覗かせて笑いを誘います。
お二人がいなくなって暗いままのステージには自然発生的に大きな大きな拍手が降り続け、やがて大きな手拍子に代わり・・・愛燦燦のラブソングスバージョンの前奏が流れ、コンサートで愛燦燦を歌ってくれるときのバラの画像がビジョンに流れ・・・・
冬美ちゃんが一人現れて、両手を広げるとまた大拍手。
かっこいい。
幸せを胸いっぱいに溜めながら素晴らしい歌声で歌いだして1番を一人のまま歌いきります。
間奏になると逆から由紀さん登場。大拍手。
2番を由紀さんが歌い終えると、二人が中央によりますが、お互いを敬うような、冬美ちゃんの喜びや達成感、安堵感も入り混じったような・・・・
3番の歌詞の「心密かな うれし涙を 流したりして」が冬美ちゃんに割り当てられているのですが、この大拍手での大成功。おそらくは由紀さんの大いなる心遣いに感謝の心だったり、かけてくれる言葉のひとつひとつだったり、とにかく冬美ちゃんにとっても嬉しいことづくめの公演の最後ですから、この歌詞を歌うとき、泣きそうなわけです。
そりゃそーです(泣)感動です(泣)(泣)
なんだかんだで千秋楽。も観たのですが、とうとう、ここで泣いてしまいました。
そしたら、次に歌う由紀さんもウっとつまってしまって。
お二人の心からの感情がそれは素晴らしい幸せオーラを出して、より一層幸せに包まれました。
最後は舞台中央まで手を取り合いながら階段を下りてくるのですが、お二人ともドレスの長い裾にハイヒールですから怖い。怖い(笑)
由紀さんを気遣いながら下りる冬美ちゃんが裾を踏んでニヤっとしたり。もう、ちょっとした仕草のかわいさ選手権で常勝ですからたまりません♪
はじけるような笑顔で歌手としての喜びに満たされた冬美ちゃんを観ることは、この上なく幸せなことでございます。
いつも、冬美ちゃんは「坂本冬美コンサート」を観られなくてかわいそうだなぁ。と思っているのですが、自分が歌いながらも「由紀さおりショー」を同時に観られることで、きっと私たちがいつも感じる幸せも、感じられたんじゃないかな??なんて思います。
MCで3日目あたりから由紀さんが「横から冬美さんの歌うところを観ているけれど、私が言うのもなんだかおかしいかもしれないけれど、本当にしっとりとした良い声で、うまいわね~。」って♪
そう言わずにいられないくらいなんですぅ。そうなんですぅ。うちの姫、そ~なんですぅ♪♪
チョッパー並みに照れまくりました。あ、本人がじゃないです。自分っす。(笑)
とにかくお二人の歌が素晴らしく、競い合わず、でも合わせすぎず、それぞれがそれぞれの美声と世界観を有したまま、贅沢なステージをされていて、ファンじゃなくても絶対に大満足。
通常のコンサートよりも一般のお客様向きなのかもしれませんし、マニアックなファンにももちろん最高に楽しめますし、最高という言葉以上の最高でした♪
由紀さんじゃないけど、「こんな素敵な機会を与えてくださって、JAセレサ川崎様、ありがとうございました」な気持ちでした♪
最後には「来年も♪お会いしたいわ~♪」とセレサさんにお願いしての幕でしたが、本当に年に1度とは贅沢ですが、2年に1回1ヶ月公演でやっていただきたいようなステージでした♪
ああ、夢って終わるのも早いよね・・・
行ける限り絶対行こう。一瞬も坂本冬美さんの今を見逃したくない。そんな気持ちをまた強くしてしまいました・・・・
ということで、またしても記憶で書いているので、曲目はわからないのは調べたから大丈夫かもしれませんが、記憶で書いた曲目は怪しいのと、何か曲かコーナーがずっぽり抜けてるかもしれないので間違ってたら教えて下さい。
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