2017年11月8日 八王子コンサート

2016年3月からのツアーが終了し、新構成になっての初日。

記念すべき1回目は9列目の中央から舞台を見渡せる絶好のポジション♪

新しいSEから緞帳が上がると夜桜お七のイントロ。

中央に真っ直ぐな階段があり、その真ん中にあのポーズの冬美ちゃん。

豪華なサクラのセットが、期待感を煽る。

お着物はとても豪華な紫地に金の桜がいっぱいの柄。

イントロで待ちきれずに客席のあちこちから「冬美ちゃん!」のコールがかかる。

ライトに照らされゆっくりとした動きからエンジェルボイスが一声発せられると夢の世界のはじまりはじまり♪

サビがこなくても、このひと声でゾクゾクさせられるのは私が大ファンだからなのか、それとも初めての人でもこうなるのか、もう、わからない。

当たり前のようにギッシリと埋まった客席は2000人。立ち見も出る大盛況。その期待にひと声で応えてしまう。
坂本冬美の日常は誰にとっても非日常の夢の世界。
存在自体がかっこいい。
幸せに満たされていく。

セットとライトと紙ふぶき。夜桜お七を歌うためにはこのくらいの舞台が必要といわんばかりに整えられたステージングは完璧。

ヒラヒラと舞う桜吹雪を振袖の袂で跳ね上げながら、ご挨拶がわりにどうぞ。と余裕の歌唱。

トークが始まるとまた客席から「冬美ちゃん」コールがかかり、落ち着いた表情でご挨拶。

恒例の「冬美ちゃん、冬美ちゃん」という○○さんの小さな声の呼びかけも決して聞き逃さない。

「お父さんなんですか?」と駆け寄り、「無理しないで、立てますか?杖は?いらないの?危ないから、ゆっくり、ゆっくり」とマイクを通しながらもしっかりと一人を心配できるこの心。ああ、素晴らしい。

「前回ここで私がコンサートをしたのは?2012年の6月?そのときもお父さん来てくださった。2012年というと5年前になりますね。それにしても記憶力がいいですね。来るときには杖をついてみえたのに、杖を席に置いて出てらして(笑)握手しましょうよ。後ろ向きに戻ったら危ないから、ゆっくりでいいですから気をつけて。ちょっとお話をすすめますが座るまで気になるので、ちょっと・・・はい。戻れましたね。さて・・・・」

2000人の観客の空気も感じながら、ひとりひとりに気を配れる。笑いをとりながらもあたたかい心が会場に広がる。
夜桜の1曲で大スター坂本冬美を演じ、その直後に人間としての冬美ちゃんの魅力が伝わる。この雰囲気が空気が大好き。

ほっこりしたところで次に歌う曲紹介。

「デビュー2年目の祝い酒。そして15年記念曲の・・・」

やった~~~♪

「凛として。そして昨年デビュー30周年記念曲の北の海峡と続けてお聞きください」

祝い酒では定番コールの大きさに、ファミリー濃度高めで嬉しくなり、凛としては・・・やっぱりかっこいい。

完全に私事ですが、11月から私の会社は15年目に入っていて、初めて凛としてを聞いたときにはまだ会社はなかったので、そんないろいろな想いが重なり・・・

「りん」という名前はもちろん「凛として」の凛を頂いたもの。「凛」と名乗るには凛としてなさすぎるから平仮名で「りん」にしました。

「私も生きたい 凛として」の歌詞に、いつか「りん」じゃなく「凛」になれるといいなと思った頃を思い出したり。

あの頃聞いた「生きとし生けるものすべて 命に限りはあるけれど」は遠い歌詞に思えたけど、今は実感として「命に限りはあるけれど」を感じたり。「花のように 心を開き」も、なんか堂々と自分らしくってことかなぁ。とか、以前は思わなかったような、以前は感じられなかったように歌詞が心に刺さってきて。いい歌だなぁ。。。

大志とか凛としては人生の応援歌で、本当に人生を応援し続けてもらっている歌ですが、あの歌詞を体感として理解できるような人生にしたいなぁ。なんて思っていた頃を思い出し、こうやって感じられるってことは冬美ちゃんのおかげでマトモに人生生きて来られたなぁ。と感謝の気持ちになり。。。

冬美ちゃんの歌とともに生きる人生って、こーゆー幸せな瞬間もあるんだなぁ。なんて。幸せ者です。はい。

ということで、そんな想いをひきずって北の海峡はどんなだったかしら。紙ふぶきが舞っていたなぁ。。。

お着物がしっかりしているというか、厚みがありそうな感じで、いつもより中身がギッシリ詰まっているように見えたので、もう一枚下にお着物着ているのかな?なんて勝手に思っていたせいで、次のコーナーはもう1着お着物かな?と思っていたら、バンドさんの演奏はなんと「居酒屋」のENKAバージョン。

このイントロかっこいいなぁ。ベースの♪デレッデデレー♪からの♪パ~~ラッパッパパ~~ラッパ♪の聞きなれたあのフレーズ。気持ちいいなぁ。この曲自体、やっぱかっこいいんだなぁ。なんて思いながら演奏を聴いていました。

で、これってことは、それですよね。ということで、また君のイントロ。この♪タ~ラ~♪のイントロも上がる♪

ド♪ ド♪ ドレスはどんなかな♪♪

ぎゃ~~~。わ~~~お。です♪

肩をパッツリ出した、大好きなマーメイドシルエットのピタピタのやつ。なんかブルーだけどキラキラしてて、ライトによって色が変わるように見えました。

黒のふわっふわを腕にかけ、歩いているのが不思議なくらいマネキンのようです。

階段の一番上でピタっと止まったシルエットの美しいことといったら。。。大当たり♪♪

美しい方だなぁ。歌だけでも大満足ですが、ビジュアルでも魅せてくれるのでとっても得した気分♪♪

なんて声かけよう。「冬美ちゃん、最高にキレイ」かな「似合う」かな「惚れてまうやろ」かなえっとえっと。なんて思ってたら別の方から「冬美ちゃん キレイ!」の声が(笑)

まぁ、これが「言葉が出なかった」ってやつ。

あまりにもキラキラしているので「冬美ちゃん まぶしい♪」と言うと、「そうでしょ?私も自分で下みたらまぶしくて(笑)ミラーボールみたいでしょ(笑)」と答えてくれました。

もっと近くでみたいというお客様のほうへ歩いていって、1周回るのかと思ったら2周も連続でクルクルっと回ってくれて、そのクルクルがとっても楽しそうで。
小さな女の子がおめかししたときにクルクル回っているような、あんな無邪気なはにかんだような表情で(見えてないけど想像では。)

反対側にも行って、またクルクルと2周♪♪

美しすぎて言葉失ってるのに、かわいすぎるのほうもあるからニヤケが止まらない・・・

ENKA2のお話をされて、曲目は言わずにイントロへ。

おお!1曲目から「アカシアの雨がやむとき」だ。

これがまぁ、イントロから素晴らしかったけど、これまたひと声目の「アカシアの雨に」の「ア」の感じがもう。もう。もう。。。。。も~~~~~~~~好き♪

なめらかなメロディに絶対冬美ちゃんしか出ないあの声を乗せて、いかにも得意な感じで「さぁ、どうぞ」「めしあがれ」っていう歌い方。

♪つめたくなった私をみつめて あの人は♪

ここのメロディの気持ちよさも、ご本人見ても気持ち良さそうだし、最高!!

「ENKA」はアレンジも素晴らしいし、コンサートじゃなくCDっていうか録音音源で聴くのがベストでしょ。と思っていたのに、このビジュアルとこの表情でこの声かぁ・・・・最高じゃないっすか。やっぱ・・・・コンサートが・・・最高・・・・ですね。。。(笑)

もし、いないんだけど、ENKAみたいにかっこいいアレンジして、かっこよく歌う人がいたとしても、コンサートであのビジュアルじゃなかったら「ENKA」は「ENKA」にならないっつーか。

肥えてたらダメ。ブサイクじゃダメ。溜めまくっちゃダメ。いきりきっちゃダメ。

細くて、首が長くて、白くて、美しくって、かわいくって、それでいて、かっこよくなきゃ、ダメーーーーー!!

ってことで、あの音で聴いてた世界観をビジュアル化すると、コレじゃなきゃダメーーーーー!!と。

誰にもマネできないのは、歌声ばかりじゃないんです。ああ、天使♪♪

完全なる有頂天に、口がぽか~んと空いちゃうから、アゴを抑えながら次の曲を待つと・・・

あ。「酒よ」だ。 と思ったら座ったし~~~~~~。

階段にあのタイトなピタピタドレスのまま座り、とっても静かにかっこよく歌いだしました。

やってくれちゃうなぁ。。。

確かに、スタイルの良すぎるあのドレス姿に目を奪われちゃってたので、一度座っていただくと、今度は歌声のみに集中できて♪わびながら~ 手酌酒 演歌をききながら♪がググ~っと沁みます。

昼の部では1番のみ座ってでしたが、夜の部は2番も座って歌っておられました。

それにしても、座ったままであんなに声が出るもんなんですねぇ。椅子に座るわけじゃないし、安定もしないだろうに、すごいなぁ。。。

酒よを歌い終えると、舞台袖にススっと歩いていったかと思うと黒のフワフワをスタッフに投げました。

ちょっと。かっこよすぎる。やめてけれ。でも、やってけれ(笑)

お待ちかねの「帰ってこいよ」ですね♪

客席に手拍子を要求し、まさにノリノリな冬美ちゃん。

1番よりも2番のほうが好きなんです。リズムに乗って歌うもいいんだけど、伴奏が静かになって、あの声だけが響く感じがたまらないんです。ああ。いい声♪気持ちいい♪

もう、後半は、今どやらせたら日本一。ってなどやっぷりで、あんなに楽しそうに歌われたらそりゃどんなにアゴ押さえたって口ぽか~ん空くわ!っていうアホ面になってみるしかないっす。

これは絶対に見ないとわかんない。
笑顔ってのとも違うし、テレビじゃ見られない顔だと思うし、漲る自信とこれやりたかったんだよね~。みたいな嬉しさというか気持ちよさというか、歌詞の世界じゃないものが伝わってくるのが珍しいと思うんですよねぇ。

言葉で言ったら「快感」です。

うん。快感。悦び感。うん。そだそだ。間違いない。

冬美ちゃんの快感がこちらにも伝わって最高に気持ちいいです。これは絶対コンサート行かなきゃ味わえないから、すぐさま皆様、駆けつけてください。ずっとはないかもよ。慣れちゃったら感じられないかもよ。今しかないかもよ~~~。

最後は腕をグルグル回してロック風なフィニッシュ!!

夜桜もかっこいいし、凛としてもグッと来てたけど、全部ケロリと忘れて、ずっとドレスでENKAやって欲しい。これ一本でそのほかなくても、それでもいいからこれやってて~。行かないで~~~~。そんな名残惜しさがありました。

さて、雰囲気は一変して、なんとも説明するのが大変だけど超かっこいい演出の明治一代女のセットへ。

えっと。舞台の中央くらいに4枚天井から地面まで横幅1メートルくらいのパネルっぽいのが降りてきまして、1番左はお梅。隣が太夫。もう一枚はなんだっけ?川かな?なんか風景だったけかな?それを挟んで右端にはみの吉さん。

ストーリーを知ってるからわかったけど、そーゆーお話しなので、この演出というかセットというか、超絶かっこいいと思いました。

浮世絵風の絵で、全身じゃなくて、顔のアップだったりでこの絵もとても良い。

電飾パネルなのか、シルエットで桜吹雪みたいのがチラチラと動いて・・・

全く想像できないと思いますが、歌謡浪曲まで「ENKA」って感じで、こーゆー垢抜けた演出って、と~~~っても「坂本冬美」っぽくてかっこいいです。

あ。思い出した。右から2枚目には「明治一代女」って文字が書いてあったんだ。んで多分、川みたいのが流れていたような。模様だったかな?

で、二葉先生の浪曲からスタートで、その後先生による語り。

そうだ。5年前のこの八王子で岸壁の母の継承の1回目が行われたんだ。聖地だ。ある意味。

あの5年前よりも前は、語りの部分は先生の声で、登場してから冬美ちゃんだったんだけど、あれ以降は岸壁の母の語りも梅川忠兵衛の語りも冬美ちゃん本人になっていたので、冬美ちゃんのコンサートで二葉先生の声を聞くのは5年ぶりということですね。

夜の部で冬美ちゃんがおっしゃってましたが、あの先生の浪曲の部分は40代のときの声だっけな?40代だったか40年前だったか、まぁ、同じですけど・・・昔のお声だというお話しがありました。今もずっと素晴らしい声なので、正直わかりませんでした・・・

そんな感慨に耽っていると冬美ちゃんは階段の上でピシっと立ってご挨拶。

これが、残念ながらかっこいいパネルに隠れてしまっていて、真正面からは見えるんだけど少し斜めの席になると冬美ちゃんが登場したのが見えないんです。

歌いはじめるときにはパネルよりも前に出るので見えるのですが・・・

歌謡浪曲を歌う前の、あのキリリとした表情が席によって見えないのはもったいないので、ぜひパネルの前からスタートして欲しいです・・・

ということで、昼はバッチリ見えたので気になりませんでしたが、夜の部は斜めだったので見えなかったです。

えっと。

お着物は黄色で、からし色。

明治一代女は歌の部分の曲と冬美ちゃんの声がとってもあっているので、歌部分が大好物なのですが、今回はそれにも増してセリフが最高に幸せ♪

一節歌ってから、今の太夫さんと恋仲になって嬉しい気持ちをのろけながら語るんですけど、それはそれはもう。最高♪

岸壁の母の重たいテーマとも、梅川忠兵衛の死に向かう緊迫のシーンとも違う、幸せなひとときがあるのが明治一代女なので、芝居でも歌でも冬美ちゃんが幸せな姿が大好物な私としては、明治一代女はそういうところがとってもお気に入りなのです。

ということで、セリフ♪♪

残念ながら、それからは誤ってみのきちさんを刺して不幸になってしまうので、私的には最初の幸せ絶頂期以降の記憶をしないようにしてしまいました。

でもやっぱあのメロディ好きだなぁ。♪うらみま~すまい このよのことは 仕掛け花火に似た命♪ 歌詞は悲しいんだけど声が素晴らしくって、ついつい気持ちよくなっちゃいます。

ああ、5年前の八王子から岸壁の母ってことは、その前が明治一代女だったんだから、こちらも5年ぶりに聞くのかぁ・・・ビルボードは最近でしたけど、ビルボードで明治一代女だったので、うすうす新構成からは明治一代女なのかな。と思ってはおりましたが・・・

こうなると沓掛時次郎も楽しみにしちゃいますねぇ♪1年半後には聴けるってことかな♪ ときさ~ん!!
あれもかっこいいんだよなぁ・・・

あ。脱線、脱線。

ええっと。ここで冗さん登場!!かと思いきや、宝さん登場でけっこう長尺で太鼓です。

新歌舞伎座観てた方は、あの感じの3倍くらいです。

で、宝さんということは、そうです。あばれ太鼓です♪

待ってました♪♪

新構成のとき、毎度あばれ太鼓でドキドキするのはアンコが入るか入らないか問題ですよね。

今回は・・・・・ナシでした!!残念。1年半後に期待しましょう(気長か!!)

そしてイントロが・・・・

おかえりなさ~~~~~い♪♪ アジアの海賊でした♪♪

振袖でのアジアの海賊はリサイタル以来。いや、あれは振袖ではなかったから初めてかな?

うん。きっと振袖でははじめてだと思う。

歌によって動きって違うじゃないですか。特に冬美ちゃんは振り幅の大きな楽曲をお持ちなので、楽曲にあわせた衣装と動きが。

なので、そうじゃない衣装で歌うのって、マニアにはたまらない瞬間なのです。振袖アジア♪♪

結果、めっちゃかっこいいっす。

やっぱり好きで~~~~す♪♪

楽しいなぁ♪♪コンサートって♪♪♪

やっと冗さん登場です。

冬美ちゃんが舞台上にいるところに冗さんが出てくるのも新鮮。
しかも冬美ちゃんが一人MCでもぐんぐんできちゃうから、冗さん出にくくないですかね?(笑)そんなことないのか。27年のパートナーですもんね。

話題は明治一代女へ。

冬美ちゃん「今日は初日ということで、二葉先生もおみえになってくださっていまして。二葉先生も。二葉先生?あら?どちらにいらっしゃいますか~?」
手を目の上にかざしてライトをよけて、一生懸命客席の二葉先生を探します。(かわいい)

1回の一番後ろで立ち上がって手を振る二葉先生(かわいい)

2階、3階席のお客様から見えないということで、ちょっと前に、ちょっと前に。と言う感じになってきて、拍手が鳴り止みません。

冬美ちゃん「せっかくなので、本当にすみませんがもう少し前まで。せっかくですので皆様にお顔を見せていただければ」

そんな流れになってから、二葉先生のところに自分で駆け寄りたくなって舞台に階段がないことに気付き、

「あ。でも階段がない。私行きます!あ、だから階段がないんだった。えっと。えっと。」

そんなことをやっている間にも二葉先生は大拍手の中、まこっちゃんに手を引かれて舞台まで歩いて出てきてくださいました。

やっと階段も到着し、舞台にあがってもらいます。

「先生、すみません。突然に舞台まで上がっていただいて」

二葉先生「本日は坂本冬美公演にご来場いただきまして誠にありがとうございます。(お辞儀)」

以前にもこういったご挨拶を先生がなさった記憶がありますが、お客様に対しての感謝を一番に、しかも冬美ちゃんを見に来ていることへの感謝の言葉を一番に発することで、もう、お人柄が・・・さすがお師匠様!!

二葉先生「こうして舞台でご挨拶をするなら、お化粧をしてくればよかった。すっぴんぴんで(笑)」

場内爆笑。こーゆーお茶目なところも、さすがお師匠様!!

冬美ちゃん「本当にすみません。本当に、舞台に上がっていただくなら一節お願いすればよかったんですけれども、先生も私と一緒できちんと発声をするタイプで。いきなりお願いすることはできませんので、ああ、事前にお願いしておけばよかった。本当に。」

先生のことも、大拍手になった観客のことも、でも今お願いしたらやらなきゃなんなくなっちゃうけど、でもそれは本来のお声でなかったら申し訳ないし・・・・いろんなことが頭をよぎるようで、その心模様が言葉として部分部分で発せられて・・・こういう正直で気ぃ使いぃで、計算がなくて、ホントなところが大好きです♪

あやちゃんの名古屋公演で岸壁の母を歌われたことや、ゆりねぇの大田区アプリコで月末に歌われることなどをお話しして、いつもそうですが「坂本冬美を末永く応援してください。」とまた頭を下げられて・・・

とても盛り上がりました♪♪

夜の部はもちろんもう先生はいらっしゃらなかったのですが、先生のお話になると
「先生がいらっしゃる緊張感もあれば、いらっしゃらない緊張感もあって、両方緊張するんです。いらっしゃるときは見ていただけているという安心感もあり、いらっしゃらなければしっかりやらなければという緊張にもなり」
と話されているのが印象的でした。

いい師匠に出会えて、いい弟子に出会えて、相思相愛ですから、このお二人のことを想うと幸せになります♪♪

先生!!ありがとうございました!!

えっと、その後はうたコンに出る告知やカレンダーのプレゼントがあり、ああ、そうだ。昼は94歳かな?最年長の方に話しかけながらも、席に戻った二葉先生に
「せんせ~~~い!94歳の先輩の方いらっしゃいますよ~~~!まだまだ先輩がお元気でいらっしゃいますよ~~~!」って(笑)

夜は98歳のおばあちゃまがいらっしゃって、ご自分で通路を歩いて舞台まで来ようとしたので冬美ちゃんがあわてて
「私が行きますからそのままで!あ。だから階段がないんだった。階段。階段。」と昼の部のデジャヴかと思う展開に(笑)

階段が置かれるとぐらぐらしないか確認もせずに、マッハのダッシュで通路を走り、おばあちゃんまでたどり着くとハグ!!

「おばぁちゃん!お元気で!!本当に98歳??ちょっと、お二階、三階の方にもお顔を見せてさしあげましょうよぉ。」と大興奮♪

「ますますお元気でぇ!!!!」と言い終わると、今度は舞台目指してまたもや全力疾走。振袖で。草履で。

まったく、すごい大スターさんがいたもんだ。ってくらいのダッシュ。

スタッフさんも誰も追いつきません。

ということで、昼も夜もこちらのトークコーナー大盛り上がりでした。

続いて女歌を3連チャンで。

女は抱かれて鮎になる。百夜行。火の国の女。

火の国の女のスモークは昼も多かったけど、夜はさらに多くて、冬美ちゃんたらイリュージョンで衣装引き抜きでもして出てくるんじゃないかってほどでした。

歌い終えると、

「あと1曲でお別れのはずなんですけど、今日は島倉千代子さんのご命日なのです。早いものでもう4年になります。島倉さんにはとってもかわいがっていただいて、といいますのも・・・」といって鉄板のモノマネ入り誕生日秘話を披露。

「ということで、今日だけ特別にみなさんで島倉さんを思ってこの歌を一緒に捧げたいと思います」

と、人生いろいろを歌ってくれました。

フリマネというか、あの独特のリズムの刻み方をしながら歌う姿に、島倉さんが降りてきて、冬美ちゃんの中で笑顔で一緒に歌ってくれているんだなぁ。と本当に感じました。

島倉さんが亡くなった直後にも、追悼の意をこの歌をメニューに加えて表していた冬美ちゃんです。

美奈子ちゃんのこともそうですが、口で言うだけじゃなくて「この想いを忘れずに」と言ったら本当に忘れないし、「想って歌います」と言ったら本当に想って歌っているのが伝わってくるし、正直で心のこもった行動が素晴らしいです。

ラストの風に立つの前には
「今日が島倉さんのご命日なのですが、11月6日は本田美奈子さんのご命日で。こうして、大勢のお客様にお越しいただいて、こうして、歌っていられることが、本当に幸せなことなんだと。志半ばで天国にいってしまったお二人のことを想って、11月はそういう気持ちになってしまいまして。私はあと20年は・・・難しいと思いますけれども、、、10年は頑張って歌っていきたいと思いますので、宜しくお願いいたします。」

というようなご挨拶でした。

30周年のときには、もっと長く歌ってくれるって言ってたのに・・・と思いつつ、ときどきこういった「あと○年は」のお話しをされるのですが、そのときの気持ちとか、きっと体調とか、状況とかで毎回違うんですよ・・・

あと10年。というのは短いほうなんですけど、もっと怖いのが「あと何年できるかわかりませんが」っていうのがあって、それが最短バージョンです。怖いよぉ・・・・

ただ、正直な方なので、本当にその場で思ったとおりに言っているのだと思いますから、もし本当にあと10年かもしれないと思って、1ステージも見逃さないように、1曲も聞き逃さないように、しっかりと今を感じ続けたい。と勝手な決意をするのです。

「生きとし生けるものすべて 命に限りはあるけれど 花のように心を開き 私は咲きたい 凛として」

ああ、きっと15年前は冬美ちゃんもこの歌詞は「私も咲きたい凛として」とか「私も生きたい 凛として」っていう希望というか目標として歌っていたんじゃないかなぁ。
でも、今、もう、本当に心も開いて正直に、まっすぐに、凛として生きられているんだなぁ。目標ではなく、もう実践というか、希望ではなく、もうそうなっているんだなぁ。って。

なりたい。とかじゃなくて、この凛としたままいたい。というような、きっと、歌っていても感じ方、変わっているんじゃないかなぁ。と思いました。

何があって、どう思ったか。どう思ったから、どうしていくのか。
自信がなければ、言葉に、歌にできなかったようなことを、自然に心を開いて伝えるようになったんじゃないのかなぁ。
かっこいいなぁ。そうなりたいなぁ。そう、ありたいなぁ。

11月の悲しい別れのお話のあとに、今の決意を語り、さらに、力強く風に立つを歌ってくれました。

初日であっても、もう冬美ちゃんはハラハラはさせてくれなくて、心配なところがひとつもなくて、「坂本冬美」がいるべき場所で、「凛」と咲き誇っていました。

うまくまとまった???(笑)

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