スピーカーの前の席。
また隣のおじさんと話した。
その人も東京から来ているとのことで、自作のハッピにサインを入れてもらったとかでえらくゴキゲンだ。
オペラグラスをもっていて、ときどき貸してくれた。
こうやって、知らない人でも隣になったひととはよく話す。自分も冬美ちゃんがとても好きだけど、みんなはどんなところが好きなのか聞きたいという欲求があるからだ。
ファンクラブに入っているくらいの人は、「この曲が好きだから」という人は少ない。というか会ったことがない。
大抵の場合「坂本冬美」という人にほれ込んでいる。
それが才能だったり、歌声だったり、容姿だったりは様々だけど、一部分を切り取って好き。というのではなく、「全部好き」「ココも好き」「アレも好き」という感じ。
曲だって、「オレはこれがイチバン好きなんだ」が5回くらい出てくる人もいる。(私もそうだ)
とまぁ、始まる前に一緒に盛り上がる準備もできた。
正面の最前列のときは緊張しちゃって、歌よりも冬美ちゃんの顔ばっかり見てしまうから、この席ではしっかり歌を聞くぞ!とテーマを決めた。
でもやっぱり見ちゃう。顔だけじゃなく、髪型、帯、草履までガン見しちゃう。
後ろ姿を見ることがずいぶんあったけど、背中まできれい。
想像でしかないんだけど、背中を見ていても動きを見ていれば冬美ちゃんがどんな表情をしているのか見えるくらい。
きっとこれが「表現力」ってことなのかな?なんて思う。
歌をきいただけでも表情が浮かぶけど、CDだと浮かばない。
やっぱり生のコンサートにきて空気を感じるから、顔を見なくても表情まで見える感じがするんだと思う。
一曲ごとの濃い間奏は昼の部に書いちゃったから、トークの内容でも・・・
と思ったけど、思い出せない。
順番はめちゃくちゃだけど、思い出せる限りかいてみることにする。
「ラジオのキャンペーンで富山に来て、今日がお祭りだと知りました。みんなお祭りにいっちゃって、会場にお客様がきてくださらないのではないかと心配していましたが、こんなに大勢お集まりいただいて・・・ありがとうございます。」
「4階の方、見えてますか~~?」
「は~~~い!みえるよ~~~」(客席から)
「ものすごい声の通る方ですねぇ。私はマイクを使っているけど、あの方は地声ですよ」
「どこからみえたんですか?そこは遠いの?え?車で10分?歩いたほうが早いくらいじゃないですか」
「私の歌はみなさん難しいとおっしゃって、カラオケで歌えないとよく言われます。雪国~駒子その愛~は歌いやすいと言っていただいているので、カラオケ大会をすることにしました。
商品はなんと車です。一位になれなくても二位は米一俵!新潟で本選をするので温泉付きですから是非みなさまご参加してください。男性の方は出場できませんが、青ヒゲも消して女装するならOKです。ただ、男性とバレた時点で失格になるので駒子になりきって歌ってください。」
「ポイントを教えます。ひとつはトンネルは長いので、ト~ン~ネ~ル~と長そうに歌ってください。さぁ、わかりましたね。」
「ではみなさんで歌ってみましょう!」
「さんはい。ト~ン~ネ~ル~抜けたら」
「上手い!すごいじゃないですか、じゃあその先。♪そこは雪国~♪ホントに雪国が広がっているように。いきますよ。さんはい!♪そこは~ゆきぐに~~♪」
「上手い!!素晴らしいですよ。」
ここで冗さんに
「あなたが歌ってて、客席は誰も歌ってないですよ」と突っ込まれ
「え?そうですか?みなさん上手ですよ(笑)」
それでもまだ続けて
「言葉を重ねる部分、♪死ねば 死ねば♪のところは一方を弱く出したら、もう一回のところは強く。メリハリをつけると上手く聞こえます。いきますよ~」
「死ねば 死ねば~」
「上手い!!」
再び冗さんに「あなたの声ですって」
とつっこまれ、やっとやっぱり自分の声だと気付いた様子・・・
「私の声ですかねぇ・・・」
「あとは駒子になりきって歌ってもらえれば・・・」
冗さんに
「19歳でデビューして21年!ということは・・・」
とふられて、
「そうですよ!40歳になりました!!」
「でも、本当に40歳になってから迷わないんです。すごくまっすぐに王道を歩いていける気がしています!30代の頃は40になりたくないと思っていましたが、今はすごく迷わなくなったのでいいと思ってるんです。」
冗さんが再び
「じゃぁ、藤原紀香さんみたいな姿は見れなそうですね」
「(笑)一生懸命演歌を歌います(笑)」
もっといっぱい話してくれていたんだけど、思い出せません・・・
夜の部では、NEW尺八さんも慣れたようでりんご追分もスムーズでした。
宝さんと尺八さんのセッションが素晴らしく、宝さんの桶胴太鼓?がいつになくグラグラ揺れるほど熱のこもった演奏でした。
ハプニング的なことはありませんでしたが、羅生門で出てくるタイミングがいつもより遅れたようで、歌いながら登場して、ちょっとあせった~って表情をしていたかな?
あと、あばれ太鼓の太鼓をたたく直前に声をかけた人がいて、タイミングを逃してお茶目笑いをしてました。
関係ないですが、バンド紹介のときに曲に合わせておどけて踊る冬美ちゃんはいつみてもかわいいですねぇ。
あんな表情で歌える歌が一曲くらいあってもいいのになぁ。
夜の部はあまり好きじゃなくて、もう、プレゼントコーナーくらいになると、あ~あ。もうすぐ終わっちゃう。あ~また一曲おわっちゃった・・・次にコンサート来られるのいつだっけかなぁ。
ってどんどん悲しくなっちゃうんです。
緞帳なんかおりちゃたら、「楽しかったねぇ~~!!」っていう明るさよりも「あ~~~おわちゃったねぇ・・・」っていう寂しさのほうが強くなっちゃって。
でも、こうしてレポを書こうとしばらくして思い出して見ると、感動した気持ちだったり、表情だったりが思い出されて、またしばらく幸せでいられそう。
んで、あまりにも寂しくなったら、前にいったコンサートレポを読んで思い出して・・・ってかんじで、生きる元気をちょいちょい小出しにしてなんとかする。みたいな。
まぁ、そんなわけで、おかげさまでとても幸せな時間を過ごすことができました!!
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