たまたま帰ってきてテレビをつけたらプロフェッショナル仕事の流儀で山田洋次監督と吉永小百合さんの回でした。
見終えてからNHKプラスで見逃した前半部分も観ました。残念ながら作品は配信ではカットされているので、完璧な状態では観られませんでしたが、吉永小百合さんの素晴らしさがよくわかる内容でした。
冬美ちゃんと吉永小百合さんは中身や佇まいが似ていますが、改めてお仕事というか天職に取り組まれる姿勢が、あのお二人の清らかさ、透明感に繋がって作品から伝わるんだと思いました。
お二人とも、早くにトップスターになられて、きっとその後はお客様に喜んでもらえることを天命にされているんだと思いました。
いつも冬美ちゃんの歌からはたくさんの心を感じますが、それは冬美ちゃんのお人柄や歴史を知る前から感じていました。
吉永小百合さんの歴史やお人柄に関しては、今も特別に知っていることはないですが、作品から主人公の心として感じるものがあるのは、そういうことなんだと思いました。
夢千代日記での共演で、初めて吉永小百合さんを生で観ることができて、その収録内では吉永小百合さんと他の方とのトークを聞くことができましたが、聡明で、人の話しをよく聞いて、お相手がどんな話しをしたいのかを察して、わかりやすく伝え直してくださっていたのが印象的でした。
冬美ちゃんも、共演の方のお話しをしっかりといつも聞いていて、それは当たり前ではなく、珍しいと私は思っています。
次に私は何を言おうが?ではなく、お相手が何を話されているのかを聞くという姿勢も、やっぱり小百合さんと冬美ちゃんに共通するところだと思いました。
多くの歌手や俳優さんは、まずスタートしてからトップスターになることが目標になるのではないかと思いますが、それがデビュー間もなく叶って、その後からスタートする方はとても珍しいと思います。
多くのお仕事に恵まれながらも、自分の天命や、自分が理想とする「吉永小百合」「坂本冬美」を高く持ち、誰が良いと言っても満足せずに努力し続ける、その志が清らかだから、演技や歌で主人公のみの心を表現することができるのだなぁ。と思いました。
私が売れたい。私は凄い。この歌声凄いでしょ。この角度のこの表情キレイでしょ?そーゆーいやらしさがないのが透明感なのかな?と思います。
それでいて、「吉永小百合らしさ」「坂本冬美らしさ」は誰にも真似できるものではない個性としてあり、コンソメスープや出汁のように手間暇かかった全ての素となるような芯がある。
スター女優や、人気歌手でいたいわけではなく、表現者としてより良く在りたい。
その結果、作品から心を受け取った人が幸せな気持ちになって欲しい。
そんな志が同じなんだと思いました。
お二人のことを本当に知っているわけでもないけれど、そう思いました。
何より嬉しいのは、吉永小百合さんが、冬美ちゃんとの夢千代日記ですぐに冬美ちゃんの素晴らしさに共鳴してくださって、レコーディングを依頼するというアクションを起こしてくださったことです。
思うだけではなく、そこから一歩踏み出してくださる行動力も、桑田さんにブッダを依頼した冬美ちゃんと重なります。
なんだか、とっても嬉しい気持ちになりまして、1人でそーだそーだ!と思っている夜でございます。。。