坂本冬美 NACK5「J-POP TALKIN’」

6日、13日に放送されたNACK5「J-POP TALKIN’」のインタビュー・ファイルは坂本冬美さんでした
音楽評論家・田家秀樹さんによるインタビューが冬美さんの魅力を紹介してくれてます

冬美さん「こんばんわ坂本冬美です。今日は田家さんと久しぶりにたーっぷりお話をさせていただきました。田家さんはほんとに色んなことを色んな角度から掘り下げて言ってくださるんですけども、あらなんで田家さんそこわかるのぉ?と思うようなとこがたくさんありました。もうほんとにお酒も飲まないでこんなに語り合えるなんて、もう音楽っていいですね!田家さん最高!」

♪ブッダのように私は死んだ

冬美さん「(アルバムの)曲順を考えてるときも楽しいんですよねぇ。ディレクターがいつも自分の中のアイディアがあって、私は私で考えるんですけど、いつも負けちゃうことが多いんですが、今回私がぱーっと決めたら、あっいいじゃない!それでいこうよ!って言って、楽しかったです!」

♪ひとり咲き

「あたい」を演じたかったというお話

♪ヒナギク

鬼束ちひろさんが冬美さんのために作ってくれた曲というお話

♪哀歌(エレジー)

平井堅さんが簡単そうに歌っているので自分も簡単に歌えると思って選んだけれど、歌ってみたらとんでもなく難しかったというお話

♪難破船

冬美さん「歌ってみたいとは思っていたんですが明菜さんの色が濃いからちょっと勇気がいるなというのが正直あったんですよ。この歌はもうほんとにこう低音で、こう思いっきり張るというよりは低音で、そうすると自分でちょっとおこがましいんですが、私演歌歌う時やっぱ(声帯を)絞るじゃないですか、絞るんですけど、開いて歌うと、あっ結構太くなる・・・感じ、だからあっ一瞬明菜さんっぽいところが真似してるように聴こえちゃうかなと思うところがちょっとあって、自分で思ったんですけど、声帯を開いて歌うってのあんまりないので、ちょっとしゃべるようにお話するような感じで歌ってみたんですけど」
田家さん「やっぱり演歌は絞るんですね」
冬美さん「高音とかのときはこうキーンと絞りますね。まっそうじゃない人ももちろんいますけど、民謡歌手の方とかね、高音出すときはきゅっと絞りますよね」
田家さん「なるほどね、演歌の歌い方とポップスの歌い方の違いってのはそこですか?」
冬美さん「(ちょっとつまって)う、うん・・・」
田家さん「冬美さんにとっての演歌ということなのかな」
冬美さん「そうですね。わかりやすく言うとちょっとそうかな、張るところなんかキーンとした声を出そうと思うときゅっと絞ったりとか」
田家さん「悲壮感が変わってくる?」
冬美さん「あーそれもあるかもしれないですね。なんか訴えるものがちょっと違ってくるかもしれないですね。こうグワーッとこう絞っていくと、はい」
田家さん「難破船みたいな深い悲しみみたいなものは」
冬美さん「逆にほんとに開いたほうがいいのかなと思ってます」

♪真夏の夜の夢

冬美さん「この歌すごく難しくてですね、間が持たないんですよ!例えば、♪ほーねまーで溶けるよな、演歌歌手だと♪ほぉ~ねまぁ~で、ここで少し揺れがあったりすると、間が持つんですよ!だけどそれを出すと演歌っぽくなるから、出しちゃいけないって言われるわけですよ!そうするとダラーッとした歌に聴こえちゃうんです。でもユーミンさんはあのお声だからその間も気にならないんですよ。でも私なんかが歌うと♪ほーねまーで、この♪まーで、のここは何かかったるいんですね。だからそういう意味ではほんとに難しさを感じましたし、でどなたかから言われたんです。アモーレっていうのがね、なんかやっぱり抑えてるつもりが演歌歌手出てたよねって言われたんです(笑)♪アモーレ・アモーレがですね、ちょっと演歌のニュアンスが、どうも抑えたつもりでも入っていたようですね、うっふふ」
田家さん「なるほどね、そういう意味では松任谷さんの歌う方と冬美さんの歌い方はある意味対極だったってことでしょうね」
冬美さん「そうですね、ユーミンさんはやっぱあのお声だから」
田家さん「あの人にしか歌えないっていう」
冬美さん「そういうことなんです!」
田家さん「彼女が歌うとこの歌弾けちゃうんですよね」
冬美さん「はい、弾けないでしょ?」
田家さん「冬美さん弾けないんですよ」
冬美さん「ねぇ」
田家さん「それがいい!」
冬美さん「あっいいですか?」
田家さん「そう」
冬美さん「こうなんかスパッスパッとこう、なんとなく小気味よくいかないっていうか」
田家さん「あぁ、それがねぇ真夏の夜のねぇアンニュイ感につながってるの」
冬美さん「アンニュイ・・・うまいことおっしゃいますねぇ、うっふふ」

♪傷心

初めてこの曲を聴いた時、内臓が飛び出してくるんじゃないかという全身全霊の歌唱が衝撃だったと

冬美さん「だいたい他の方の歌を歌う時ってどんなジャンルのものでも演歌・歌謡曲に近づけて、あちら側に私が行くんじゃなくて、どちらかというとこちら側に近づけたアレンジとか、レコーディングするんですけども、この歌はご本人からあまりかけ離れてもちょっと違うな、かといって似せるわけにはいかないんですが、でも比較的ちょっとよせた感じがあります、ご本人に・・・だいたい抑えて歌えってことをずーっと最初のカバーアルバムのLove Songs Ⅰから、ずーっと言われ続けて、演歌らしさを抑えて、こぶしも抑えて、とにかく感情も抑えてって、でもこの歌は振り切っていいよと言ってくれたので、自分でももうこれ以上声出ませんよっていうくらいもう、なんかほんとに、でも自然にそうなっちゃったんですけど、やっぱり気持ちが高まっていくって言いますか、歌っているうちに、でもちょっと歌いすぎたなと思って、ちょっともう一回やらせてくださいって、いや今のでいい!って言われて、えぇーっ!もうちょっとこう綺麗にまとめたかったんですけど」
田家さん「まとめないほうがいいっすよきっと」
冬美さん「ああそうですか!でもほんとにこれは振り切った感がありますね」
田家さん「この傷心はディレクターが持ってこられたのはブッダのように私は死んだで死んだ人の歌があったからでしょうね」
冬美さん「そうですよね、ブッダがなければここに行き着かないですもんね」
田家さん「行き着かないですね、出てきませんよね!でもこれは演歌の情念でもあるんじゃないですか?」
冬美さん「これは演歌に近いと思います!」
田家さん「ですよね!傷心が出たときに大友裕子さんは演歌だ演歌だ!と言われて傷ついてましたから」
冬美さん「あっやっぱり!どっちかというと演歌寄りなんですね!はぁ~あっ納得です!あーそうですか」
田家さん「それを冬美さんが歌を受け止めた感じがありますよ」
冬美さん「なるほどぉ」
田家さん「大友裕子さんのですねぇトラウマを果たしてあげた感じがある」
冬美さん「ご本人が聴いてくださったら嬉しいんですけど、ねぇ」
田家さん「これは聴いてもらうべきでしょうねぇ」
冬美さん「ぜひ聴いていただきたいです」

あっち側、こっち側というお話

このお話は「田家秀樹ブログ・新・猫の散歩 」でも語られています

♪メロディー

映画でいうエンドロールのような位置づけと

ほんとに「Love Emotion」は『これぞ坂本冬美』という作品ですねぇ(*^^*)

Podcastでは放送されなかった部分も含んだ坂本冬美さんのインタビューを、ほぼノーカットで聴くことができます
いろいろあるみたいですがTUNEINで聴けます

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