26日深夜に放送されたNACK5「Age Free Music!」で富澤一誠さんによる坂本冬美さんへの電話インタビュー
冬美さんの歌が3曲流れました
♪また君に恋してる
♪ブッダのように私は死んだ
♪俺でいいのか
パンフレットに書かれた「歌手生活34年は桑田さんに出会うために、『ブッダのように私は死んだ』に出会うために歌ってきたのだと確信しています。坂本冬美は命がけで歌わせていただきます」という言葉について
「歌ってタイミングとかあるじゃないですか、ヒット曲とかっていうのは、例えば私は王道の演歌『あばれ太鼓』でデビューして、たまたま同じレコード会社だった忌野清志郎さんにお声をかけていただいて演歌以外のステージに上げていただきましたよね。ですから清志郎さんとの出会いがなければこの桑田さんとの出会いはないんですが、この34年のキャリアを積んだ今だからこそ、清志郎さんとの出会いがあった、『夜桜お七』があった、『また君に恋してる』があった、そういうものを経て今だから桑田さんとの出会いが実現したんだと思うんです。これが20代の私でも30代の私でも桑田さんと出会うこともなければ、この歌と出会うこともなかったと思うんです。キャリア、それから人生を重ねてきた今だから出会えた、奇跡のタイミングで出会えたご縁だと思ってるんですね。そういった意味で34年という私の歌手生活、そういったものを経た今だからという意味で書かせていただいたんですけど」
桑田佳祐さんの「・・・坂本冬美魂の慟哭」というコメントについて
「そうですねぇ、私は桑田さんからいただいたときに歌謡サスペンス劇場の主人公を演じてくださいということで、ホントに歌の主人公になった気持ちで歌わせて頂いてるんですが、桑田さんはそれよりもさらに社会的なそういうものに対してもメッセージを入れながらこの歌を作ってくださったんだなって思うとさらに深さが増しますねぇ」
歌詞について
「そうなんですねぇ、これ1回ではホントに理解が難しいんですけども、まず『お釈迦様に代わって殴るよ』っていうのは、この女性は、私が思いますのに、いくつかの恋愛経験をしてきて最後のチャンスだと思うんですね。最後にこの人にかけた。で、ある程度若いときなら100%純粋な気持ちだけれど、こう色々経験してくるとプラスアルファがやっぱあるじゃないですか、純粋な気持ちプラスアルファ!ねっ!そこのプラスアルファの部分でこの人にかけたけれども、もしかして・・・何ていうんでしょう。心底最初から惚れていたのかっていったらそうじゃなかったのかもしれない。(もともと悪い男だと)知りながらですからね。大丈夫かしら?っていう思いもあった、だけどやはり優しいキスに溺れていくうちにこの人しかいないと、だから、『あなたがね、これをやれって言ったら危ない橋だって渡ったじゃない』って、『なのになんで手をかけたの私に』って、それを魂になって、目が覚めて魂になって気がついて、でもその現実を受け止められなくて、まだ信じてなくて、彼をまだ愛していて、自分はホントは殴ってやりたいけれども、そうじゃなくって『お釈迦様が全部見てるんだからね、私が殴るんじゃないのよ、お釈迦様に代わって私が殴るのよ』っていう、ホントは殴ってやりたいのに、そういうところが女心の可愛いらしさっていうか、まだ愛してるんですよね」
「(何食わぬ顔してTVに出ている)これはタレントさんなのか、コメンテーターの方なのか、あるいは政治家の方なのか、それはもう聴いてくださる方、歌ってくださる方がそれぞれにイメージを膨らませていただければいいと思うんですけど、やはりこうTVではもっともらしいこと言ってるけど実は何か裏があるんじゃないかみたいなね、そんなイメージかしらと思ってるんですけど」
「(MVは)ホントにドラマにように作っていただいて、この『箸の持ち方が無理でした』っていうのも、ホントは最初っからそこだけが嫌だったんだと思うんです。でも愛してるうちはそれも許しちゃうじゃないですか、気にならない!だけど全部を聴きますとわかるんですが、意外と恨み言って一つも言ってないんですね、彼に対して。恨み節を言ってるようで言ってないんです。ただ魂になってひとこと言わせてもらうとしたら『あなたの箸の持ち方だけ、これだけ無理だったのよね』って魂になってやっと初めて言ったのが、その一言だったっていうところなのかなって、言えずにいたんだと思います」
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